私たちは本当に習近平を笑えるか?という話

 圧倒的な(感じに見える)抗議のためか、中国ではゼロコロナ政策は一気に緩和に傾き、いまも大混乱している模様です。わたしは当初、各社マスコミ同様この現状について「やっぱり中国だしなあ」なんて単純な見方をしていました。行き過ぎた情報統制を見るたびに、笑みがこぼれるくらいでした。
 覇権主義、民衆の締め付け、毎日数時間ごとのPCR検査、徹底的な隔離と半ロックダウン。どれも中国政府が主導して行い、爆発的な人口の割には感染が抑えられていて、良くも悪くも中国らしい対応だった。けれど民衆も企業も、経済と生活の我慢に限界が来てしまった。対応が無理やり過ぎたもんね、締め付けすぎだよね、と。
 翻って日本は、屋内ではマスク着用、食事中は換気、屋外のノーマスク推奨など、やや過不足はあるものの緩み過ぎずにイイ感じだと思い込んでいました。
 が、大いなる間違いでした。とんでもない例外が毎日のように視界に入っていたのに、完全に感覚が麻痺していました……
 テレビ出演者です。
 スタジオ内でもノーマスク。対面ですらフェイス(マウス)ガードでロケ。それなのに、いまや無意味な(どころか換気の妨げになる)アクリル板の衝立や距離2m確保、屋外で走るときもスタッフはマスク姿。
 ドラマ現場ではさらにひどい。頻繁にPCR検査をしまくるくせに、キスなどの性接触や会食のシーンが必須でなくても多用されたり。
 おそらくマニュアルの頻繁な見直しと、科学的知見に基づく検証が全然できていないのでしょう。これではとても習近平を笑うことはできないと思います。むしろ笑われる。
 だってこれ、完全にゼロコロナ政策、いや制作ですよね?
(オチがあまりに雑!)

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