東アジアが特別な地域であるわけ

東アジア、日本・チャイナ・タイ・インド、このあたりの東アジア地域は世界の他の地域と明確に違うところが1つあります。それは、キリスト教やイスラム教といった「一神教」が社会の支配的なOSにならなかった地域ということです。

アブラハムの宗教と言われるセム族一神教の影響地域は、東アジア以外ほぼ全地球に及んでいます。仏教もそれなりの存在感を示してはいますが、電波が届くエリアみたいな、エリア支配という意味では聖書とコーランのほうがパワーとしては圧倒的です。

もちろんいわゆる先進国では伝統宗教の影響力というのは昔よりも衰えてはいます。共産主義国では古い宗教のパワーはさらに落ちてます。

ただ、そうはいっても例えばドイツでは現代でも国家が教会に収める寄付金を税金として徴収しています。(十分の一税の後継)アメリカドルには「IN GOD WE TRUST」と印字されています。このGODはもちろんキリスト教のGODを差します。アメリカは建国初期から熱心なキリスト教国家としての性質を持っていますので。


キリスト教圏から外れる東アジア諸国も

・資本主義

に関してはがっつり受け入れておりますので、ここを通してだいぶ浸食されている感はあります。

例えば、日本を見ても、昔ながらの「質素倹約」みたいな美徳より資本主義的な「お買い物は正義」の美徳のほうが強い感はあります。

江戸時代の都市の庶民の多くはほとんど家財道具を持っていませんでした。なので火事に強かったわけですが、現代の都市生活者は海外からうさぎ小屋と揶揄される家に住んでいてもだいぶ色んなものを所有しています。

もちろん、多くの人が無駄なお買いものをしてくれないと世の中の多くの企業が倒産して多くの人が仕事を失うことになるでしょうから、これはこれで社会正義ではあります。



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