たけうちーむ代表 たけやんの推しの子になるまで。

10万フォロワーがいるXのインフルエンサーにある日、顔を気に入られた。

 Xに顔出しポストをして、配信に行きますといわれた。私の顔は、昔から年上男性にウケてきたのだが、アラフォーになってもそれは健在で、そんなことあるのかなとおもって自分が配信するアプリのspoonを教えた。

そしたら、本当に配信を聴きに来てくれて、私の台本の声劇を聴いては感想を丁寧に書いてくれて、自分のフォロワーに勧めてくれて。

   そういうことを、私は自分がspoon配信者の神推しSuperたちにしてきたのですが、まさかここにきて、自分が配信者として応援して貰えると思っていなかったので、気まぐれだろうと、この人の優しさだろうと。

  8月。

  NEXT CHOICEのバッチをつけたい。
推しとペアバッチにしたいと、ポストをしたら、
たけやんが叶えてやる！

って。

    叶え、て、やる？

 なにをする、つもりなのかと

 おもったらある時
配信中に天国のGOLDの階段が、エフェクトが
  飛んだ。 

  spoonでは、課金をして飛ばすアイテムだ。

 ｢尊い｣ 
の二文字が、見えた。

  とうとい・・・・・・・。

  私も永年、アニメオタクをしてきて、
  声優オタクをしてきて、意味を知っている。

自分が、芸能人でもないのに、とてつもない課金アイテムのエフェクトが、画面を覆い尽くした。

  声にならなかった……。

  その金額、私が昼間、本業の医療の仕事で稼ぐためには
週3のパートタイマーの1ヶ月分くらいだ。

   こんな、数秒の、私を驚かせるために、喜ばせるために、彼は、投げたのだ。

   声劇台本も演者も良かった！感動した！頑張れ！たけちんがついてる！ことねぇにはたけちんくらいしか居ない。今は。頑張れ！頑張れ！

  

そんなこと、私、お母さんとか家族とか……

  親友くらいしか……あったことも無い、私の文章しか知らない。私の姿かたちは、写真でしか知らないのに。どうして……文章に、心を突き動かされたというの？私、文章で人の心を突き動かしたと、いうの？

 私にも、居る、の？
私にも居たの？ファンが？
  

私、神推しSuperって素人配信者をここ3年、ずっと応援してきて、芸能人じゃないけど、私は何度も感動する配信や声劇や雑談を聴かせてもらって。その配信者にずっとこの世界で配信して欲しくて。枠に通った。体調不良が続いて、声劇台本の依頼も増えて、自分の小説サイトのファンも増えてきて、推し活が以前のように出来なくなっている。

  でもそれは、私は｢文章ありき｣であり、推しを拡散するために｢文章｣という｢武器｣が、私には必要だから、ここを疎かにすることは、できないからで。ここがあるからの｢推し活｣であって、｢リアル｣があって、｢仕事｣があって、｢恋愛とか家族｣がある。だから｢文章だけは息をするように生きるために私に、必要だ｣

  それを認めてくれた、たけちんは。私の熱狂的ファンであり、理解者だと思っている。
  どこまで熱が冷めずに、そばに居てくれるかはわからないけど。

  ２回目の尊いが、投げられた時は、声にならずに、配信が終わったあとに、泣いてしまった。この金額分の、思いの丈に応えるだけの技量もスキルもいまの私に果たしてあるのかと思うけど。

  私の神推しSuperのひとりが、言っていた。
 ｢札束で頬を殴られる気分なのよ｣と。

ああ、いま、わかったかな。
 ｢返せてないのよ、まだ全然ね、だからちゃんと聴きに来なさいね｣

  っていう意味も。

   私は根が真面目過ぎる。こういうのは投げてもらって喜んでさ、上を目指していけばいいんだろうなぁ。

  文章で、誰かを救えるとは思ってないけどさ、誰かの希望になれたらいいな。傲慢だし、そんなこと身の丈にあわないかもしれないけど、それでも。

  私の文章が人の心を突き動かすなら、ネタの出し惜しみなんてしている場合じゃない。いつかは寿命が来て私も死ぬのだ。死ぬ前にやれることは全てやろう。

  たけちんの、推しの子、でいられるうちは。