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桜が満開のこの日、俺は学生生活最後の日を迎えた。
明日は入社式。
厳しく、苦しい就活を終えて、内定をもらえた第一希望の会社に入社し、晴れて社会人になるんだ。

両親が買ってくれた新社会人のお祝いのスーツをハンガーにかけ、持ち物も人事からのメールを見ながら準備した。
3回確認したからもう大丈夫だろう。

さて、残り半日何をしようか。
思い起こせば、俺の学生生活、いろんなことがあったなぁ。

小学校の6年間。
中学校の3年間。
高校の3年間。
大学の4年間…




あれ?そう言えば、なんで小学校だけ長いんだ?
6年間って長すぎじゃね?
だったら中高と同じように3年づつで分けてもいいじゃないか…
いや、でも人間関係の構築やお金の面を考えると、3年毎にコロコロ学校が変わるのはあまり好ましくないな…
となると、中高を6年にすべきなのだろうか?
いや、この頃になると専攻があるから、6年間も同じ学校になると選択肢が狭まってしまうのか…
そうなると、小学6年、中高3年は妥当なところ、なのかもしれない…

いや、でもそうなると大学4年間は一体何なんだ?
専門や短大などはもっと短いが、一般的に大学と言えば4年制。
しかし、6年でも3年でもない。
なぜ4年?
しかも、大学は学部によって学べる内容が違う。
専攻した内容によっては知識のボリュームが圧倒的に異なるはずだ。
なのに、大学=4年制。
一体どう言うことなんだ…

そう、俺はこんな些細なことが気になる性格だった。
それは時に長所でもあり、短所でもある。
完全に沼にハマってしまった俺は、スマホを取り出してGoogle先生に質問する。

「なぜ、小学校6年間」
「日本にほんの学校がっこうがこの制度せいどに決きめられたのは1947年ねんのことです。この年としにできた、学校がっこう教育法きょういくほうという法律ほうりつで、学校がっこうについてのこういったことが決きめられたわけです。
それ以前いぜんは、小学校しょうがっこうは8年ねんのときもあり、また3年ねんや4年ねんというときもあったのです。」

https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0530/

へぇ〜、6年より長い時や、逆に短い時もあったのかぁ〜


じゃなくって、俺はその理由を知りたいんだよ!

こうして沼にズブズブに入り込んだ俺は、その後も理由を調べ続けた。
が、一向に納得できる答えは見つからず…

「あ、朝だ…」

朝を迎えてしまった。
結局一睡もできず入社式を迎えた俺。
コーヒーをがぶ飲みして初日を迎えた事はいうまでもない。


* 3月31日 教育基本法・学校教育法公布記念日 *
1947(昭和22)年のこの日、「教育基本法」と「学校教育法」が公布された。
翌日から施行され、学校教育の6・3・3・4制が発足した。
引用:今日は何の日(https://www.nnh.to/03/31.html)

[ あとがき ]
調べたんですけど、理由がわからず…どなたか知ってる方教えてください!


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