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壮大な景色と

目の前に広がる雄大な景色。
毎朝散歩がてら悠然とそこにある山々を眺めて、そして仕事に向かう。
いつしかそんな日課ができていた。

清々しい晴れの日は青によく合う緑の景色が、
ぐずついた雨の日には、木々に当たる雨粒の音が、
そして雪の日には澄んだ空気に凛と聳える山々が、
私の心を癒してくれた。

妻は、
「よく毎日同じ景色を見て飽きないわねw」

と笑っていたが、私にとっては1秒たりとも同じ景色はない。
とても大切で宝物のような時間だったんだ。

そんなある時、この地域が「国立公園」とやらに指定されることになった。
よくはわからないが、どうやら私が毎日見ていた景色は国にとっても重要なものだったらしい。

私はなんだか誇らしい気分になったと同時に、多くの人にこの景色が広まるのかと思うと少し寂しい気もしたよ。

それでも、ここが国立公園であろうとなかろうと、私はこの景色を愛して、これからも毎日眺めて生きていきたいと思っている。


* 3月16日 国立公園指定記念日 *
1934(昭和9)年のこの日、内務省が、瀬戸内海・雲仙(現在の雲仙天草)・霧島(現在の霧島屋久)の3か所を国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生した。

国立公園はわが国の風景を代表する自然の景勝地で、環境大臣が指定した公園である。現在、34の国立公園が指定されている。
引用:今日は何の日(https://www.nnh.to/03/16.html)

[ あとがき ]
そこに住む人にとっては国が認定しようがしまいが関係ない話ですよね。


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