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【直筆スコアブック掲載!】2020年2月29日(土) 巨人vsヤクルト

2020:0229巨人vaヤクルト(1)

2020:0229巨人vaヤクルト(2)

試合概要
・種別 オープン戦
・球場 東京ドーム
・試合時間 17:00〜19:33

戦評
〜ヤクルト〜
ヤクルトの注目は、なんといっても4年連続で30本以上の本塁打を記録していたバレンティンの穴を誰が埋めるかだ。
その期待を一身に背負う村上は怪我のため、別メニュー。
バレンティンのように本塁打を量産することは難しいにせよ、打線の厚みは増していきたい。

この試合、巨人の先発は球界を代表するエース、菅野。
安定感抜群のピッチャーから結果を残したのは、今季レギュラーを狙う塩見だ。
菅野に対して2打数2安打と結果を残した。また、1打席目は2球目、2打席目は初球をヒットにし、積極的なバッティングをアピールした。
守備に関してもバレンティンが抜けた外野手のため、レギュラー定着に一歩歩みを進めた。

ヤクルトのベテラン勢でいうと、青木の調子が良い。
DHで出場し、4打数3安打1本塁打と絶好調。
このままの状態で開幕を迎えたいものだ。

一方、投手陣は5年目の高橋 奎二が先発し、4回4安打2失点という結果となった。4回までの球数が73球と先発ローテーションを狙うのであれば、もう少し球数を減らしていく必要がある。

昨シーズン怪我に苦しんだクローザー候補の石山は、全体的に高めのボールが目立ち、巨人の4番岡本には逆方向に本塁打を浴びた。

〜巨人〜
巨人の先発は、絶対的エース菅野。
今シーズンより投球フォームを大幅に変更させてシーズンへと臨む。
投球の結果は、5回を投げて4安打1失点と上々のピッチング。
初回のピッチング以外は球数も10球以下で抑え、安定した内容であった。

巨人で心配なのは、外国人投手であろう。
メジャーリーグに移籍をした山口の穴を埋めるべく、加入したサンチェスはこの日の登板でも3回4安打2失点と結果が残せていない。150km以上のストレートを投げ込んではいるものの、ヤクルトの上位打線には捉えられている。投球を見ていても、打たせて取るタイプなのか、三振を取るタイプなのか、曖昧である。

サンチェスの後を引き継いだビエイラもランナーを出してからのピッチングに安定感がない。速球派ピッチャーとして中継ぎの起用となるだろうが、球速よりもコントロールを重視しなければ、日本の野球では結果が残せない。

打者陣では、支配下登録を勝ち取ったモタが、外の球を崩されながらもレフトスタンドへ本塁打を放った。
外国人バッター特有の「※シザーズ」という打法で、ボールを遠くに飛ばすなど、ポテンシャルの高さが窺える。

今年も4番での活躍が期待される岡本は、ヤクルト3番手の石山の外目のストレートを逆らわずにライトスタンドへ運んでいった。
見た感じ、フルスイングではなく、ある程度合わせにいきながらのバッティングでスタンドの中段まで持っていくから恐ろしい。
逆方向に引っ張ったように打てることができれば、昨シーズン以上の結果が望めそうである。


高津新監督を迎えてのシーズンとなるヤクルトは、投手陣の再建が重要な課題となってくる。先発ローテーションに誰が名乗りを上げてくるのか、注目したい。
巨人は、依然モタの調子が良い。オフシーズンの段階では、亀井に変わる外野手は、石川が先頭を走っていた。しかし、モタの存在によって、外野手争いはさらに激しさを増している。

※シザーズとは
シザーズ=ハサミ打法と言われる打ち方で、大リーグで活躍しているトラウトやカブレラといった強打者に共通しているフォームである。
ポイントとしては、ボールを打つ瞬間に後ろ足を引くところにある。後ろ足を引いた時の見た目がハサミのように見えることから、ハサミ打法と言われている。

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