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教職大学院・修士課程の選択で大学名から入るのは無意味

前回、大学院選びで、学部によくあるような「大学名のブランド意識」には意味がありませんと書きました。
今回はその理由を教職大学院と修士課程(博士課程前期)に分けてお話しします。

選ぶ側は「修士や教職修士を大学名で語ること」はしません。

私の一連の記事は「大学教員に転職したい」という人に多く読まれているのではないかと思います(教育系に特化していますが)。
そういった人の目標は「今の仕事から大学の教員に鞍替えすること」であると思います。その目標の達成のための条件の一つが「修士の学位を取得すること」でした。
実際に採用を担当していて実感したのですが、選考時、修士があるかないかは最低ラインとして確認しますが、修士を「どこの大学で取得したか」は全く議論に上がりません。

建前論のような本当の話ですが、重要なことは「その人がどんな研究をしてきて、どんな論文を書いて、どんな学会誌に掲載されていて、そしてこれからどんな研究(および教育)をしてくれそうか」なのです。

そういった意味で、大学の公募(少なくとも私の知っている教育系)は、世間が思っているよりもフェアな世界であると感じています。ネット上では「デキ公募」の話などで盛り上がっている例もありますが、こと教育系については、私の知る限りそんなことはありません。

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