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『嫌われる勇気』から人生観を考えてみた

『嫌われる勇気』という本をご存じでしょうか。
コロナウィルスによる自粛などで最近ずっと本屋さんに行っていませんでしたが、この前久々に行くと、また売れ筋ランキングの上位になっていました。
私自身は、4年程前の高1の時に初めてこの本を読んだので、ずっと上位にあってすごいなと思いつつ、何か新しい発見はないかと本を読み直したり、当時初めて書いた書評を見直していました。

そこで今回は、『嫌われる勇気』をはじめ、複数の考え方を引用しつつ、人生観のあり方に関する「一つの答え」を書きたいと思います。

その人生観とは、「今この瞬間を真剣に生きる」というものです。

『嫌われる勇気』では、対人関係に関する考え方が大きく扱われていますが、ここではあまりそこに触れないので、あくまで一つの考え方として見てほしいと思います。

なぜ生きているのか

誰もが一度は考えたことのある問だと思います。
アドラーはアドラー心理学で有名ですが、この本は人生や生き方に関する「哲学」についての話です。
私もこれで悩んだことがあったのですが、中学2年生なりに出した答えは、「どうせこの何十億人の中で生きていかなくてはならないのなら、価値のある人間になろう」というもので、向上心を持って勉強などに励んでいました。
しかし、この本に、「人生に高邁な目標が必要なのか」と言われてしまったのです。
それはつまり、私は人生を、まるで登山で登頂を目指すようなイメージでとらえていたが、本来、人生とは頂上を目指すことではなく、登山そのものなのだ、ということでした。

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『嫌われる勇気』から学べる人生観

この本から学べる人生観は、
「過去や未来をぼんやり見るのではなく、『いま、ここ』を真剣に生きる。」
というものだと思います。
例えば勉強に励む受験生であれば、「大学受験に合格する夢のために、陰の人生として勉強を頑張る」という風に、目的から現在を捉えるのではなく、
「今、真剣に勉強などをすることで夢にたどり着いてしまうこともあるかもしれない」という風に、現在そのものを捉えるということです。
これは受験生に限らず、夢や目標に向かうすべての人に当てはまる考え方だと思います。
具体的な議論の過程は、ぜひ本をよんでみてほしいです。

『嫌われる勇気』に似ている考え方

目標があまり定まっていない人にもこの人生観は使えます。

『人生デザイン講座』という本では、「目標や終着点を示す『地図』を持つのではなく、自分の在り方を示す『コンパス』を持っていればよい」というようなことが書かれています。
これは、言い換えると、何か夢や目標を意識するのではなく、今正しい方向に頑張っていればいいとも捉えられるのではないでしょうか。

また、「ウェルビーイング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
日本語にはうまく訳されていないのですが、朝日新聞出版発行「知恵蔵」(2007)によると、
「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念」
という意味とされています。
直訳すると、「よい状態である」と解釈できます。
これも、今この瞬間にいい状態であり続けることを示しているとも考えられるのではないでしょうか。

ここまで自分の考えを述べてきました。もし何かの参考になれば嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回の投稿もお楽しみに!

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