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夏目友人帳を語りたい

 直近のアニメは追えていないものの、これまで私が見てきたアニメの作品数は恐らく100作品以上を越えている。今回はその中から特に見てほしいアニメである「夏目友人帳」を紹介しようと思う。

あらすじ

 高校生の夏目貴志は、幼いころから普通の人には見えない妖(あやかし、妖怪)の姿を見たり、声を聴くことのできる能力を持っていた。両親を亡くした貴志は、その能力のため「うそつき」「薄気味悪い」と言われ、父方の親戚を転々としていたが、遠縁の藤原滋・塔子夫妻に引き取られる。貴志は厄介者の自分を引き取った藤原夫妻の愛情に報いるため、自分の能力を隠しとおすと決めていた。ある日、「名前を返せ」と言う妖に襲われた貴志は、逃げる途中祠に封じられた妖怪斑(まだら)の封印を解いてしまう。貴志を見た斑は「夏目レイコじゃないか」と尋ねる。レイコは貴志の母方の祖母だった。貴志はレイコの数少ない遺品の中から「友人帳」を見つける。友人帳は貴志と同様に妖が見え、周囲から孤立していたレイコが妖怪たちと勝負し、負かした結果、奪った名を集めた契約書の束だったー
(一部引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E7%9B%AE%E5%8F%8B%E4%BA%BA%E5%B8%B3

少女漫画だけど

 このアニメの原作は緑川ゆき先生が白泉社で連載している漫画である。ご存知の方もいるかもしれないが白泉社の連載している漫画はほぼ全て少女漫画である。それ故に男性の方場合、見る前から若干の忌避感を覚える方は少なくないと思う。確かに、一般的なアニメと比べるとやや女性キャラの登場割合は少ないものの違和を感じる程では決してない。私の体感だと男性8(7)女性2(3)くらいである。割合でいうと疑問を感じるかもしれないが、私が違和感を覚えなかった大きな理由として挙げられるのは実際の日常生活において女性と会い会話する比率に近いからではないだろうか(むしろ私の場合と比較すると夏目友人帳の方が少し女性キャラの割合が多いかもしれない)。この物語は妖怪が存在し、見える、話す、戦うという大きな特殊設定があるものの、これを除けばストーリーは極めて日常(生活)寄りである。そのせいもあってむしろ女性キャラの比率が少ない方が親しみを覚えるのだろう。

主人公の成長と付随する機微

 主人公の小中時代はあらすじで書いてある通り、親を二人ともなくしてしまい親戚筋の家を転々して過ごしていた。妖怪が自分だけ見える特性の為、他の人と違うおかしなリアクションをとってしまい気味が悪られて碌に友人と呼べる友人もできなかった。かといって、妖怪も人間も嫌いになれない夏目。そこで偶然にも藤原夫妻という自分を必要としてくれる家族に出会い、夏目友人帳を手に入れ質の悪い、良い妖怪と関わっていくたびに徐々に大切なものを見つけていく。そこでであえる素朴な優しさ、葛藤、温かさが心に響くのだ。また、この主人公の嫌な過去とも向き合い振り返り成長していくシーンも見所である。

舞台の自然が綺麗

 夏目友人帳の舞台は熊本県人吉市、八代市である。そこはとても落ち着き穏やかなところであり気持ちが落ち着く。筆者はまだ舞台に訪問できていないがぜひ行きたいものだ。
(画像引用:[熊本県人吉市、八代市]夏目友人帳 舞台訪問(聖地巡礼)
https://astral-tanbou.com/entry/2015/04/27/221117


OP、EDが最高

 ストーリーに合わせて基本的に穏やかな曲調が多いのだがどれもストーリーにマッチしており口ずさみたくなる歌だ。特に夏目友人帳 続のOP「あの日タイムマシン」がおすすめだ。有名所だとAimerの「茜さす」がある。

最後に

 少女漫画であるから、話数が長いからといって毛嫌いしないでほしい。この作品は必ず貴方の心に入り込み彩りのある世界を与えてくれるだろう。

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