28.これ以上非モテが苦しむ姿なんて見たくない

男に生まれたからにはやっぱりモテたい。

モテるとは、僕たち男にとって永遠の課題なのです。

本屋やネットを検索すれば、「ゼッタイ恋人ができる10の方法!」「モテる店選び」「最強のナンパ術」などなど、実にたくさんの情報があふれています。

ですので、モテるための情報にはまあ困らないんですが、ちょっと冷静になってみてください。

これらの本を読んで、モテるようになりましたか?

たぶん、ほとんどの人がNoと答えると思うんです。僕だってそうです。おっかしいなーと思って数十年、僕がたどりついた答えは、

モテる人は、昔からモテている。

思うに、モテるかどうかって、小さいころからの環境がすごく影響しているんじゃないでしょうか。教育ママが子供の将来を想って、小さいころから教育に熱を上げるのと同じで、恋愛においても、幼い頃の経験が大人になってもかなり関わっていると思うんです。

今回は、自他ともに認める非モテの僕が、「非モテを形成する3原則」を紹介します。ちいさなお子さんがいる両親の方は、愛する我が子が非モテの道を進まないように、頭の片隅に留めておいてもらえたら幸いです。

■ 非モテの原則その1.男ばかりの家庭で育つ

家庭環境で、たとえば男の子だけの3人兄弟とかは危険です。なぜなら、女兄弟がいる家と比べると、圧倒的に女性と接する機会が減るからです。

個人的には、男兄弟で育ったイケメンと、姉か妹がいる不細工だったら、後者の方がモテます。みなさんも、思い当たる節があるのではないでしょうか。

言うなれば男兄弟で育つことは、この世に生まれ落ちてから性に目覚める12歳前後までの期間を、ずっと男子校で過ごしていることと同じです。そんな状態で中学に上がって彼女を作ろうと思っても、女の子との接し方にまったく慣れていませんから、まずうまく行きません。そもそも女の子が何を考えているのかもよくわかりません。

回避法としては、親戚や近所に歳の近い女の子がいるなら、積極的に遊ばせてあげましょう。小さい頃から女性への免疫を付けておくことが、とっても大切です。僕の兄なんかは、小さい頃からいとこの2つ年上のお姉ちゃんが良く遊んでくれていたこともあってか、女の子の扱い方は上手ですし、やっぱり兄弟の中ではいちばんモテます。残りの弟3人は、残念ながら見るも無残な状態で20歳を超えた今も売れ残っています。

■ 非モテの原則その2.小学校の時にメガネキャラの経験の有無。

断言します。メガネはモテません。特に小学校でモテません。

まずメリットが1つもありません。勉強ができればガリ勉キャラにされ、勉強ができなければただのメガネにされてしまいます。

また小学校においては、メガネというのは圧倒的な影響力を持っています。メガネをかけているというだけで他のあらゆる属性を上書きしてしまうくらいの、非常に強い力です。

どれくらい強力かというと、足が速い、運動ができるといった小学生のモテ要素を、いともたやすくかき消してしまうほどです。

僕の話をしますと、割と足の速い家系に生まれたため、運動会の選抜リレーには毎年選ばれていました。普通の小学生であれば、この時点でモテます。事実、僕と一緒に選抜リレーを走っていた人たちは、小学校6年生くらいになれば告白されたり、「アイツお前のこと好きらしいよ」と噂が立っていました。

しかしながら、僕にはそんな甘酸っぱいお話は一度もありませんでした。理由は当時かけていた、分厚い瓶底メガネです。こいつのお陰で、いくら選抜リレーで活躍しようと、まったくチヤホヤされません。それにまだ顔面の完成されていなかった小学生の僕は、メガネをかけた顔が柴田理恵に似ているということでからかわれていました。柴田理恵が全力で走ってる姿に、どうやっても性的な魅力を感じないのは火を見るよりも明らかです。

こうして僕は小学校時代の貴重なモテ機会を損失してしまいました。今でも悔やまれる出来事です。

解決策としては、小学校4年生くらいでコンタクトデビューさせてあげる(僕の兄がそうでした)か、ちゃんと似合うメガネを見つけてあげましょう。とにかく言いたいのは、小学校でメガネをかけるのは危険であるということです。

ちなみに僕は中学校2年生の頃に、母に言われてコンタクトデビューをしました。そしたらほんの1か月くらいですが、ちょっとモテました。しかし男兄弟で育った経験と、小学校のモテ機会を逃したことから、急なモテにとまどってしまい、上手に生かすことができず、ブームは一瞬で去ってしまい、二度と訪れるとはありませんでした。

■ 非モテの原則その3.女友達がいない。

非モテの原則1,2を経ると、この三つ目の原則もマスターしてしまう危険性がぐっと増します。中学校までにロクに女性と接する経験がないまま、血気盛んな中学時代に突入するも、上手く持てることができずに、告白してもフラれ、どんどん女性観が歪み、まともな女友達ができなくなってしまいます。

3つの原則をコンプリートしてしまった僕は、いまだに小学校からのなじみの女の子にも上手く話すことはできませんし、同窓会から恋愛に発展する気配も皆無。上っ面の社交性は身につけたものの、心にスッと手を差し伸べるような本質的な距離感を掴むことはなかなかできません。

哀れな男を一人でも減らすために、全国のお父さんお母さん方にはぜひこの教訓を生かしていただければと思います。おしまい。

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