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引退馬のカレンダーを眺める日々

あんまり日記は書かないタイプなんですが、
「あ、ちょっと書きてぇな」となったので。

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今職場でヴェルサイユリゾートファーム(現在はYogiboヴェルサイユリゾートファーム)という牧場のカレンダーを使っている。

ヴェルサイユリゾートファームは競走馬等を引退した引退馬等が余生を送る為の牧場で、「かつての名馬を観光資産とする事で引退馬の保養に繋げよう」みたいなコンセプトで宿泊施設やレストランを併設したり(コロナでアレになってるが)YouTubeで挑戦的な試みの映像を撮影していたりする。ネーミングライツを結んで「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」になったのもその一環だと思う。

保養されてる引退馬の中でも有名なのが「ローズキングダム」と「タニノギムレット」(ウオッカの父)で、とある界隈ではこの牧場を「薔薇親父ファーム」と呼んでいたりする。ちょっと風評被害がある。

ちなみに、現在ではノーザンレイクにいる「タイキシャトル」と「メイショウドトウ」を引退馬協会から預かっていた時期もあり、二頭にはここで産まれたエピソードも多い。羊と人参争奪戦を繰り広げているタイキシャトルや、山羊に囲まれ王として君臨するメイショウドトウの動画はヴェルサイユリゾートファーム時代のもの。

ウマ娘のドトウシナリオでタヌキが登場するのもここでのエピソードが由来。ある朝ドトウの馬房の中でタヌキが寝ていて、その後こつ然を姿を消す日までドトウはタヌキを受け入れていたんだとか。

これはマジの余談だがタイキシャトルとメイショウドトウというウマ娘では「でっけぇ」2頭がいたため、先の界隈で「薔薇親父ファーム」と呼ばれる前は「パイオツファーム」と呼ばれていた。ひっどい風評被害。和田竜二騎手のせいでもある。


滅茶苦茶話逸れちゃった。

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ともかく、Yogiboヴェルサイユリゾートファームという引退馬牧場があり、俺はそこの卓上カレンダーを使っている。月めくり式で、9月はシマシマの馬着を着たビービーガルダンが出迎えてくれる。

職場の机の上に私物の愛玩グッズを置いたのは初めてだ。それ以外に愛でるものは取引先から貰ったタウンワークのキャラ「ジョブーブくん」メモ帳位だ。よく見たらこいつもまぁまぁかわいいな。

日付を確認する目的では使っていなくて、視界の端に馬の写真を写り込ませる為に置いている感じ。
これが結構精神の安定に繋がっている。


サラブレッドは大きい。その体躯に反射的に雄大さを抱くが、ヴェルサイユリゾートファームの馬達は皆結構な高齢だ。

だから競馬場で見るような若々しい馬と比べてパッと見で加齢を感じる。特に肌に関しては馬に詳しくない我々でも「ああ、お年寄りなんだな」と直感する。


一旦それはおいておく。

俺の今の仕事は現場からの書類を集約してなんやかんやする仕事であり、現場の人間が皆事務仕事が得意な訳ではないのでまぁしょうもないミスが頻発している。

法律的な問題とかイレギュラーがあった際の判断ミスは「しょうがないな」と思えるのだが、それこそ「適当にコピペしたら内容が先月のまま」「隣のマスに書いちゃう」「2桁の足し算を間違える」みたいな小学生でも気付くミスが不規則に、かついくつも紛れ込んでいる。

そういうしょうもないミスに対し、どうしても
「舐めた仕事してんじゃねぇぞ!」
と怒りが湧く。誰かに怒鳴り散らしたりする訳ではないが、「このカスがよ!!!」という感情の突沸で結構なストレスを産み出してしまう。


そんな時、視界に卓上カレンダーが映る。

愛嬌があって、でもちょっとよぼよぼのサラブレッド。

それを目にすると、フッ、と我に返る。馬を目にして、彼らを前にそんな負の感情を抱いちゃいけないとクールダウン出来る。

「可愛い動物に癒されてストレスなんか飛んでっちゃいまーす!」って感じではなくて「怒りに身を任せるな。自らを律せよ」と自制を促す形なのでそれはそれで健康に悪そうだが。怒りは憎しみに、憎しみは苦痛へ。恐れはダークサイドに通じる。フォースと共にあらん事を。


ウマ娘から競馬に興味を持って、そこから一足飛びで引退馬に関心が強くなっているこのごろ。なんで引退馬に……というのは、後々引退馬支援の報告をする時についでに語りたい。

そう。支援先を増やすのだ。現在「ハヤテの会」に所属してマーサファームのハヤテくん(グランスクセー)を支援しているが、新たな支援先の手続きを進めている。生活が苦しくなるぞぉ。頑張るしかないぞ~。

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ヴェルサイユリゾートファームで販売してるタニノギムレット眼力コーヒーと共にさようなら。


サポートして頂いた分は俺が肥える為の糧とさせていただきます。 引退馬関連の記事にサポート頂いた分は引退馬支援に何らかの形で還元いたします。