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曇り空にメリハリを付ける

曇り空と聞いて何を想像しますか?暗い、重い、地味、こんな感じでしょうか。私は好んで曇り空を撮影します。雲ひとつない青空よりも遥かに面白いですし、空に様々な表情を持たせることができます。

うね雲(層積雲)

デフォルトの設定で曇り空を撮影すると、何となくハッキリしないモヤモヤした感じになることがあります。そんな時に肝になるのが、クリエイティブスタイル(ソニーαの名称)と露出補正です。この2つを活用することで曇り空がグッと写真映えします。

波状の高層雲

クリエイティブスタイルは、予めセットされた画作りの基礎となる画像スタイルです(ソニーHPより引用)。他メーカーのカメラでも同じような機能があり、名称は違いますが用途は同じものです。私が曇り空の撮影に使うのは、主に「クリエイティブスタイル風景」です。ただし、このまま使用するとメリハリが強すぎるのでデジタル臭くなってしまいます。そこで、コントラスト-1から-2、彩度-1から-2、シャープネス-1に設定しています。更に露出をマイナス側に補正すると重厚感が加わります。この設定で撮影すると雲の陰影にメリハリが付き、曇り空がドラマチックに映ります。

アスペリタス波状雲

注意点としては、すべての撮影で同じ設定を使用しないことです。上記の設定で青空を順光で撮影すると、いかにもデジタルと言った感じのくどい写真になってしまいます。晴れて太陽光がある状況であれば、クリエイティブスタイルスタンダードで十分メリハリが得られます。要は被写体によって設定を変えることを怠らないことです。面倒でも設定ひとつで写真は良くも悪くも変わります。画作りの違いを楽しむくらいの余裕があるといいですね。

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