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格ゲーマー人生の恩人と最後の大会

どうも、ストーム久保(@stormKUBO)です。

2023年3/31〜4/2日にかけて、東京ビッグサイトで「EVO JAPAN2023」(以下、「EVOJ」)という大型格闘ゲームイベントが開催されました。

イベント内では様々なタイトルのトーナメントがおこなわれ、その中で私は『ストリートファイターV チャンピオンエディション』(以下、『ストVCE』)と『ウルトラストリートファイターⅣ』(以下、『ウル4』)の2種目にエントリー。

『ウル4』は3on3のチーム戦だったので、いつも通り「チーム台パンループ」(ωいおりωさんゴンザレス)で出場して煽り散らかしてました。

大会の結果は2回戦負けでしたが、声が枯れるくらい叫んで笑えたので良いでしょう。
ただし、キャミィのスパイラルアローが下段だったのは先に言ってほしかった!あの技よ~!

故郷

そして『ストVCE』の方では、今回あるコンセプトを決めて参加してみました。
今回のnoteでは、そんな「EVOJ」に向けて用意した戦略とコンセプトを紹介したいと思います。

アビ心中

2023年6月2日、ストリートファイターシリーズの最新作『ストリートファイター6』(以下、『スト6』)が発売されます。

新作が発売されれば、プロシーンで使用されるタイトルも新作に移るのは当然です。そう考えると、時期的に「EVOJ」が『ストVCE』最後の大規模大会になるのは明白でした。

約7年も続いてきた『ストVCE』が終わりを迎えるタイミングとも受け取れる「EVOJ」は、同時に私の愛すべき「アビゲイル」との別れを意味しています。

アビゲイル

私は好きなのですが、「アビゲイル」は一般的に人気があまり無いうえにストーリーも本筋と一切絡みません。
一応彼のストーリーを簡単に紹介すると「街中で号泣しながら手当たり次第に視界に入った人に襲い掛かる」というもので、カテゴリーを付けるとしたらでしょう。

また、ストリートファイターシリーズには魅力的なキャラや本筋のストーリーに深く関わるキャラがたくさんいます。
そういったキャラを差し置いて、今後のストリートファイターシリーズに「アビゲイル」が参戦する可能性はありますか?

その可能性は「限りなく0%」でしょう。悲しいけど……。
おそらくCAPCOM本社の地下100階に封じ込められて、140年後まで日の光を浴びれないのは容易に想像できます。

だからこそ、私は人生を何度も好転させてくれた「アビゲイル」へ感謝を伝えるべく「EVOJ」を「アビゲイル」のみで戦い抜くことに決めました。

プロになったのも、CAPCOM CUPに出場できたのも、レッドブルKUMITE当日予選で優勝できたのも全て「アビゲイル」のおかげ。

思い出を作るためでもありますが、大会に出場するなら勝つのも大切です。
なのでちゃんと戦略も練り、大会で実践したことをここに残させていただきます。

PS4用アビゲイル戦術


☆PS4版のメリットとデメリット
「EVOJ」は、PS4版『ストVCE』で開催されました。
私達が普段プレイしているsteam版と比べると入力遅延があるので、steam版ならできる動きがPS4版ではできません。

そこで、メリットとデメリットを把握してPS4用に戦略を練りました。

デメリット

steam版に慣れている状態でPS4版をプレイすると、入力遅延の影響で対空やステップ止め、差し返しが間に合わない現象が起きます。
また当たったのを確認して必殺技を追加して出す「ヒット確認」というテクニックも、一部キャラクターを除いて実戦で狙うのは難しいです。

そんなPS4版で「アビゲイル」が受ける影響は、しゃがみ強Pで対空しようとしたら間に合わなくなったり、ハンガビーによる飛び道具へのカウンターが成立させられなくなるなど割と致命的なものでした。

メリット

対戦相手も差し返しや対空の難易度が上がっているので、steam版では差し返されやすい「アビゲイル」の通常技が活きます。
また「アビゲイル」はジャンプの高度が低いので、対空技が体感間に合いにくくなるPS4版ではジャンプ攻撃も全盛期並みに振り回せると気がつきました。

さらにギガントフープやナイトロなどの「見てから止める系の必殺技」を混ぜることで、ジャンプも必殺技も止めにくくなります。
つまり、PS4版では全体的に凄い雑にプレイすることで、対応しようとした相手を苦しめられるのを発見しました。

これを止めようとしてみんなくらってた

技を置いたら差し替えされて、ヒット確認ができるからこそジリジリとした地上戦になっていたsteam版『ストVCE』の記憶はいったん消去。
PS4版で勝つには執拗にジャンプしたり、適当にリターンが高い技を置くことでPS4版の立ち回りを確立しました。

対戦相手に『steam版ならこんな雑なプレイに負けないのに…くそっ!』と思わせたら勝ち。
ふざけた言い方ですが、実際に大会では機能したと思います。

ガード不能のタイガーショットが久保を襲う

PS4用の戦略を上手く練ったと自信がありましたが、上には上が居るもの。
それは2日目のウィナーズ2回戦目、ボンちゃん選手のサガットと対戦した時のことです。

サガット戦のセオリー通り、タイガーショットを歩きガードしながら近づいて倒すクラシックスタイルで挑んでみたら、PS4版の強版タイガーショットがヤバすぎる技だと思い知らされました。

強版タイガーショットの弾速が早すぎる+PS4の入力遅延により、歩く→タイガーショットを確認→ガード が間に合わなくて被弾してしまいます。
何度も挑戦してみましたが、全く歩きガードができなくて前に進めなくなりました。

ジャンプ攻撃も届く間合いまで歩かないと意味が無いので狙えず、だからといって歩くと被弾してしまう理不尽さ。

決死の覚悟でハンガビーでカウンターするためにタイガーショットのモーションを見てからボタンを押しますが、これも発生が間に合わず逆にカウンターして戦慄しました。

歩けない、カウンターできない、飛べない、ガードできない。
ボンちゃん選手に完璧に処理されて敗北です。

一応悪い予感がしていたので、試合前にツーショットを撮らせてもらったので助かりました。

『ストリートファイター6』では絶対に弾に強いキャラ使うぞ!!!

ファイナルラストトーナメントアビゲイルエンド

ボンちゃん選手に負けたあとは、ルーザーズでひかる選手に負けて敗退です。

ひかる選手との試合の最後の最後、2択を仕掛ける場面でコマ投げを選べなかったのが駄目でしたね。
ここまでひたすら荒らして勝ってきたのに、ここぞという場面で安定して勝ちたいという弱気な考えが浮かんでしまった。

それはもう負けてしかるべきでしょう。
ということで、『ストVCE』は49位タイでフィニッシュです!

PS4版ならではの戦略って、結構みんな考えてきていたので聞いて回るのも面白かったです。
ちゃんと「EVOJ」に向けて各自オリジナルの攻略を練っていて、今までにない取り組み方をしていました。

そして「アビゲイル」、本当に今までありがとう。
2017年の「EVO2017」で発表された時に心を鷲掴みにされてから、今まで夢中でプレイさせてもらいました。大きくて、力強くて、ぶっ飛んでて最高のキャラクター。

私の人生は、間違いなく「アビゲイル」がいたからこそ幸せになれました。
もう会えないかもしれないけど、絶対に忘れません。地下でもお元気で。

もしくは『ストリートファイター6』で追加されてもいいのよ?俺は待ってるからぁ!

いくら感謝しても足りないので、また機会があれば別の形で表したいです。
改めて、本当にありがとう。

最後の大会でときどさんに勝たせてくれてありがとう、アビゲイル

最後に

そんなこんなでオフライン大会特有の熱気を堪能したのと、数年ぶりに会う人やTwitterでは相互だけど初対面の人と会うことができて楽しかったです。

また、会場を歩いていると多くの方に『いつも動画見てます!』と声をかけてもらいました。

これまで動画投稿を頑張ってきたのが、こういった形で実感できるとは思っていなかったので驚きです。
ただゲームして叫んでいるだけの男が、こうも認知してもらっていたとは……。
声をかけてくださったみなさん、ありがとうございました!

倉持さんと、お父さんが久保のファンだという桃井さん

チヤホヤされたいゲーマーは今すぐ動画投稿しろ!
特に『ストリートファイター6』は盛り上がるのが目に見えているので、今から配信環境や動画編集技術を身に着けておくと良い想いできるかもです。

それじゃ!

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