クリニックの選び方に正解はないが、結局は自分に合った「バランス」が大事
近所に婦人科、泌尿器科があればまずはそこから始めるのが入り口としては良いのではないかと思います。
僕は最初に近くの普通の泌尿器科を最初に受診しました。
特に不妊を謳っているわけでもありませんでした。
精液検査は連携する専門の機関に検査に出すということで、数日で結果をフィードバックしていただきました。
金額も数千円で手軽にできたことを覚えています。
ある程度医療機関が揃っている都市部であれば、不妊専門でなくても連携できる場合もあるのでまずは問い合わせてみるのがい良いと思います。
クリニックでの検査結果のデータはその時点では信用に足るものなので、最初の現在地を知るという意味では入りやすい一歩かと思います。
(「その時点」と述べたのは、日常生活、体調によって特に男性はデータにブレがあるためです。)
また、僕たちの場合は近所に不妊専門の治療設備が整ったクリニックがあったこともあり、すぐに「専門クリニックでの受診」へステップアップしました。
後で調べると厚生労働省が公表している不妊治療専門の「指定医療機関」は全国で不妊治療を受けられるクリニックは600を超えます。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000047346.html
東京都内だけでも100を越える数のクリニックがあるので、そのすべてを比較検討するのは実質不可能です。
一般の婦人科クリニックでも受診できる場合もあるとは思いますが、専門クリニックでないと自身の身体にあった治療が受けられない可能性があるのでどこのクリニックでも良いというわけではありません。
また、施設によって治療方針も異なり、薬や注射の頻度や量も微妙に違うのです。
自然排卵に近い採卵をするところや、卵子を多く排卵するための薬を処方するところなど様々です。
勧められる治療を行って結果が出ず、相性が合わずに転院するというのはよく聞く話です。
どの治療が良いということではなく、自分の状態を少しでも詳しく知り、どの治療が適切で、どの治療を選択すべきなのかを考えるべきなのですが、僕たちを始め当時そのような基礎的な知識がまったく有していませんでした。
それでも当事者になり興味を持って「不妊治療」について調べればインプットされる情報量も多くなるので、現時点でゼロ知識でもそこまで悲観することはないかとは思います。
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