見出し画像

黎明の畑から。

街がまだ静寂に包まれている早朝、私たちの1日は始まります。太陽の光を浴びて力強く育つ野菜たちを求めて、畑へと向かいます。この瞬間は、私たちが携わる仕事の原点であり、食に関わる者としての使命を再確認する貴重な時間です。

土の香り、鳥のさえずり、そして農家さんの笑顔。これらすべてが、私たちを「食」の本質へと立ち返らせてくれます。

「この野菜は、どんな料理に変身するのだろう?」そんな想像を膨らませながら、愛情込めて育てられた野菜を大切に運びます。

顔の見える農家さんから直接仕入れるからこそ、新鮮で高品質な野菜を適正な価格で飲食店様にお届けできる。それが、11年間青果卸売業を営んできた私たちの誇りです。

しかし、2020年、新型コロナウイルスが世界を一変させました。飲食店は大きな打撃を受け、活気あふれていた街から笑顔が消えていきました。

「あのお店は、今どうしているだろう?」 ニュースを見るたびに、心が痛みました。そして、行き場を失い、土に還っていく野菜たちを目の当たりにし、無力感に苛まれました。

「飲食店の力になりたい」 その一心で、私たちは「飲食店広報部」を立ち上げました。美味しい料理を提供するだけでは、もう生き残れない時代。私たちにできることは何か?を考えた末の決断でした。

私たちは、飲食店の「想い」に寄り添い、その魅力を言葉で紡ぎ出すお手伝いをします。そして、その「物語」を世界中に発信することで、お店とお客様の心を繋ぐ、新たな架け橋となることを目指しています。

どんな小さなお店にも、必ず「物語」があります。その「物語」を伝えることで、お客様はそのお店を「忘れられない」特別な場所として記憶してくれるでしょう。

飲食店様と共に歩み、この困難な時代を乗り越え、外食産業の未来を、より豊かで活気に満ちたものにしていく。それが私たちの存在意義であり、果たすべき役割だと考えています。この信念のもと、私たちは外食産業の発展に全力を尽くし、決して立ち止まることなく前進し続けます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?