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PUMAの年代の見分け方

こんにちは、STORAGEの中畑です。

この記事がGoogle検索1位を取っていた記事です。

特段大したことのない、古着好きなら一般常識クラスな記事でも、やってみるもんですね。

YouTubeの動画が少しバズる前は、このブログのおかげでECサイトのアクセスが伸びました。

世の中何が起こるか分からないものです。


※この記事は公式オンラインショップ「STORAGE UNLIMITED」の記事より転載したものです。

前回のadidasの記事に続き、adidasは創設者アドルフの兄、ルドルフのPUMAにスポットを当ててみたいと思います。

ルドルフの逸話は先日のadidas記事で話しましたが、もう少し掘りましょう。

諸説ありますが、アドルフとルドルフの仲が拗れてしまった理由については、戦時中にルドルフがアメリカの捕虜になった際に、アドルフが救いの手を差し伸べなかったことなどが有説です。

さらに亀裂の決定打と言われているのが、ルドルフがアドルフの奥さんに対し、密かに恋心を抱いていたことに始まるといった説もあります。

これが本当だとすると、なかなかの兄貴ルドルフ。笑

そして、なんとも人間的な理由。

でも、この兄弟喧嘩が無ければアディダスもプーマも誕生しなかったのかも知れないと思うと、なんとも感慨深いんです。


PUMAは3番手なのか?

PUMAと言えば、歴史を辿るとやはりスニーカーなのですが、意外にもあまりピンと来ない方もいるかと思います。

というのも、日本ではあまりにNIKEとadidasが突出した人気となっている理由が挙げられます。

例えば僕のお店のお客様を見ていると、スニーカーならNIKE、adidasと続くならPUMA…ではなく、コンバースやニューバランス、VANSなどが比較的人気な様にも思えます。

では、業界の3番手なのか。

PUMAは、かつてケリングというあのLVMH、リシュモンと並ぶ超大手ファッション大企業の傘下にあったブランドでした。
※ケリングはGUCCI、バレンシアガ、ボッテガなどのブランドを保有している世界3大ファッション超企業の一角。(ルイヴィトンを保有するLVMH、カルティエなど主にジュエリーブランドを保有するリシュモン)

上記の通り、NIKEやadidasとは似て非となる一つの決定的理由として、ブティックやラグジュアリーのブランド傘下となっていた事に由来するのではないかと思います。

つまり、PUMAはマーケティングが少し違ったのだと僕は勝手ながら解釈しています。
※過去形としているのは、2018年にケリングはPUMAの保有株を大量売却した為、事実上独立という形となっています。

現在はかつてのスポーツ色、或いはストリートを意識したプロモーションなどを積極的に行い、NIKE、adidasの2強ブランドをまた追う格好にも見えます。

PUMAがNIKE、adidasに次いだ3番手を担うには、このスポーツメーカーというジャンルにおいてはまだまだ遠い様にも思えますが、それは他ブランドにおいても同様の事が言えると思います。

PUMAは創業当初よりルドルフの独立から始まり、買収などを経て現在に至るという、なかなか波乱に満ちたブランドということもあり、非常に個性溢れる経験や歴史を持ったブランドなので、僕は個人的にそんな波乱なPUMAを自身と重ねてしまい、好きです。笑

また、ブティックブランドの傘下だった為なのか、素材だけではなくデザイン性もかなり秀逸なので、他ブランドにはない洗練されたディテールも魅力的です。

では、そろそろ本題に入りたいのですが、PUMAは弊店も取り扱いが多くあるのですが、なかなか年代物はすぐに売れてしまうこともあって、外部サイト等の画像を使用しながら今回はご説明させていただきます。


60年代

出典:ヤフオクより

こちらを僕は現物は見たことすらない、PUMA最初期、通称は"目付き"や"口付き"などと呼ばれており、今のPUMAのロゴとはまるで違う事が分かりやすいです。

この年代の物を自身の仕入の際に出会ってみたいです。


70年代

出典:メルカリより

こちらも通称は前出の"目付き"です。

ちょっとだけチーター感が増したと言いますか、フォルムがよりスマートに、PUMAロゴに近くなります。

こちらも僕は現物を見た記憶がありません。
先日の入荷の際にベールに入っておりました。(瞬殺 Sold でした。)


80年代


出典:BASEより

この辺になると、古着屋でも見かけることが多くなってきます。

ここから"目無し"とは言わないですが、現状の見慣れたPUMAのロゴとなります。

PUMAの字体に斜めに線が入っているのが特徴的です。

そして、ここからレジストリマーク(®︎)が追加されます。


80年後期〜90年代

万国旗タグ

画像荒いですが、お店の商品を。

こちらがadidasに似た万国旗タグです。

PUMAの90年代頃は上記の他にも様々なタグが出現します。

なかなか見極めが難しくなってくるのがこの時代頃です。

adidasやNIKEの様に統一性があまりないということもあって、僕は生産地や素材などで見たりもします。

大体わかりやすいタグが上記ではないでしょうか。


現行タグ

現行はこんな感じでしょうか。

というよりは、00年代以降といった方が正しいかと思います。



おわりに:プーマは比較的安い

PUMAはadidasに比べて比較的市場価格が安いです。

弊店でもPUMAは年代物でもお買い求め易い価格設定にしているのですが、これは単純にNIKEとadidasの人気が群を抜いていることが理由です。

PUMAだけではなく、Kappa、UMBROなどはかなりカッコいいにも関わらず、比較的手に入り易く、且つかなりオシャレなこれらのスポーツブランドは、個性を出すにももってこいなブランドだったりします。

スニーカーの人気もNIKEやadidasの2強となっていることから、なかなか合わせるのに後者のブランドを持ってくるのが難しいと思われがちですが、そんな時こそコンバースやVANSなどと合わせてみるといいかも知れません。


弊店のPUMAラインナップはこちらの画像をクリックでご覧頂けます

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