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刺繍糸を太さで使い分け

こんにちは!kazukiです。

今回は刺繍糸の太さのお話です。

手刺繍の糸はかなり太いものもありますが、
工業用ミシン刺繍の場合は基本的に、
120/2デニール(267dtx)と75/2デニール(167dtx)の2種類の太さを使います。前者が太くて、後者が細い糸です。
当然ですが、細い方が多く針を落とさないといけないです。
画像は、上が120/2デニールで下が75/2デニールです。

この使い分けは、刺繍するデザインが太いか細いかで判断します。
細い線をサテンで表現しようとすると、120/2デニールでは刺繍柄になりません。
その場合、75/2デニールを使いますが、サテン刺繍には限界の細さがあり、細い糸でも0.7mm程度のデザインが限界です。

他の使い分けもあります。
デザインの太さに関係なく、大胆なイメージを表現するには120/2デニールを使います。
細いデザインは表現できませんが、太いので強い印象をつくることができます。

一方、繊細なイメージを表現するには75/2デニールを使います。
繊細さが加わるので、刺繍柄自体は少し弱々しく見えてしまいますが、とても綺麗な刺繍柄になります。

いかがでしょうか?
私はデザインやブランド、相手先さんによって、イメージをお伺いし使い分けています。

刺繍は服や靴下、リストバンドなどの「製品」の一部で、さらっとしか見ない方が多いです。
しかし、デザインの細かなイメージを刺繍柄で表現することによって、そのブランドが少しでも引き立つ。また、刺繍が綺麗であると身に付けるのがワクワクするようになればいいと思っています。

それでは〜

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