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2023年 ドラフト

野球愛好家の素人が贔屓である阪神を中心に2023年のドラフト会議について雑感を述べる。普段、高校野球と関西の大学野球中心に観ているので偏りがあることを先に述べておく。
大学生になったはずなのに時間がない?中、隙間時間でコツコツ書いたので、できれば最後まで読んでほしい。

目次

  1. 市場感

  2. 推し候補10人

  3. 京都にゆかりのある選手

  4. 阪神の補強ポイント

  5. 希望ドラフト(阪神)

1 市場感


私が本格的にドラフト会議を見始めてから約10年が経ったが、これまでみてきた中では圧倒的に最も豊作である。特に高校生の投手、捕手、内野手と大学生投手は豊作であり例年ならば上位(1〜2位)で消える選手が中下位まで残っていることが想定される。

2 推し選手10人


今年の候補の中から10人ピックアップして所感を述べる。
1、佐々木麟太郎(花巻東)
周知の通り彼はプロ志望届を出さずアメリカの大学に進学することになったが今年のアマチュア球界No.1の選手なので触れておく。
高校通算140本というとてつも無い記録を持つスラッガー。長打力は他の追随を許さず、甲子園で見せたように半速球に対応する柔らかさも兼ね備えた打撃技術は私がみた高校球児の中では圧倒的No.1。100キロ超えるフィジカルも素晴らしく是非とも阪神に来てほしかった超逸材。

2、前田悠伍(大阪桐蔭)
高校生No. 1投手。全てにおいて完成度が高くUー18での投球は今まで観た高校生の中でも群を抜いていた。(藤浪・大谷世代でもベスト16ぐらいで負けてるはずで、高校年代では日本は苦戦を強いられることが多かった中、優勝に導いた彼の投球には度肝を抜かれた。)伸び代もありそうな逸材。

3、松石信八(藤蔭)
一年時に152キロを投げたが、その後怪我に泣きほぼ公式戦での登板がない‘幻の剛腕‘。支配下指名すら危ういがロマンを求める私好みの投手。

4、佐倉侠史朗(九州国際大附属)
一年時から活躍しこの世代を牽引してきた打者。柔らかい打撃は木製への対応も期待でき、守備面を考慮してもプロに行くべき逸材。体型も大相撲ファンでもあるわたし好み。

5、平田大樹(瀬田工)
今年の夏大会に初めて観て、細身な体格から強烈な打球を飛ばす姿に度肝を抜かれた。去年ヤクルト2位の西村(京都外大西)や林威助(元阪神・初めて好きになった野球選手)のような打撃技術に脱帽。

6、上田大河(大阪商業大)
今年の関西No. 1投手。力強いストレート(石直球笑)、多彩な変化球(カットボールは川上憲伸レベル笑)、体力を兼ね備えた特別な選手。関西では下級生の頃から圧倒的な成績を収めてきた。東(立命→横浜)、岡田(大商大→広島)などと比較しても彼の方が数段上だと思う。関西大学球界歴代最高クラスの投手(個人的には北山くん(京都成章→京産大→日ハム)が好きです)。

7、松本凌人(名城大)
サイドから150キロ越えの豪速球を投げる。リリーフなら一年目からの活躍も十分期待できる。林昌勇(元ヤクルト)やシャーザー(テキサス)のような球史に残るリリーフになる。

8、有馬諒(関西大)
近江高校時代には甲子園でも活躍したスター選手。関西球界No. 1捕手。わかさスタジアムで見た時に、オーラが違った笑。守備・打撃ともに力強く、ロマンを感じる関西歴代最高クラスの捕手(歴代最高は古田敦也(立命館大学)であることは言うまでもない)。

9、嘉陽宗一郎(トヨタ)
アマ球界No.1投手。日本を支える大企業トヨタのエース。完成度が高くプロ野球でもローテを張れる超即戦力。28歳なのでプロ入り可能性は低いが指名する球団もあるかもしれ無い。彼のプロ入りは全アマ野球ファンの悲願。ほんま凄いよ。

10、山田空暉(愛媛マンダリンパイレーツ)
愛工大名電時代には甲子園で活躍したスター選手。高校時代は二刀流だったが独立では投手に専念し一年目から素晴らしい成績を収めた。伸び代を見越して指名する球団もありそう。

3 京都にゆかりのある選手

高校生
・木瀬(北嵯峨)長身右腕。プロ好みの柔らかいフォーム。
・杉原(京都国際)京都No. 1左腕。しなやかなフォーム。森下(横浜)似。
・岩井(龍谷大平安)140キロ越えの直球を武器になり物入りで平安に入ってきた天才投手。春は甲子園で好投も夏はベンチ外。覚醒すれば藤川球児。
・小笠原(京都翔英)スラッガー。村上(ヤクルト)似のフォームから高校通算29本。上位指名も狙える。
・山口(龍谷大平安)京都No. 1野手。守備・打撃共に完成度が高く、甲子園でも左中間に放り込むパワー有り。多分大学進学。
・北川(立命館宇治)高校通算43発。糸井嘉男を彷彿とさせる。
 
大学生
京都の大学
・真野(同志社)準硬式出身の長身右腕。素材型。
・谷脇(立命館)完成度高い立命館のエース。ノーヒットノーランを達成
・竹田(佛教)俊足巧打のリードオフマン。京都の近本。
・桃谷(立命館)履正社で活躍した甲子園のスター。一年時からレギュラー。
高校が京都
・岩井(京都翔英→名城)最速156キロのドラ1候補。球速い谷元(中日)。高校時代は控え投手。
・中島(龍谷大平安→青山学院)三拍子揃った外野手。青山の主将。日本代表。

社会人
・武田(日本新薬)俊足内野手。西大路の中野拓夢。社会人時代の中野に激似。

今年の京都は特に高校生に候補者が多く、複数人のプロ入りが予想される。
名城大の岩井はドラ1も狙える逸材であり要注目。京都民の野球ファンとして京都にゆかりのある選手がプロ入りすることは至高である。


4 阪神の補強ポイント

・一三塁型の打撃型内野手(佐藤・大山の次)
今年のようにサードに戸井・遠藤などの二遊間の選手、ファースト片山・高濱などの本職でない選手がニ軍戦で出場する事態だけは避けたい。
→真鍋(広陵)佐倉(九国)明瀬(鹿城西)仲田(沖尚)森田(履正社)小笠原

・即戦力捕手
梅野・坂本は一軍スタメンクラスの選手ではない。バトルフェイス榮枝は未知数。個人的は中川をスタメンで見たいが岡田監督は使わないだろう。
→進藤(上武大)有馬(関西大)久保田(パナソニック)城野(西濃運輸)

・投手
何人いてもよい。素材型高校生投手が豊作なので一人は確保したい。
→坂井(滝川ニ)木村(霞ヶ浦)東松(享栄)篠崎(修徳)成田(弘前工)

5 希望ドラフト(阪神)

1位 前田悠伍(大阪桐蔭)
佐々木麟太郎を指名したかったが、いないので地元の大スターで実績抜群の高校No.1投手をとりたい。豊作ジャンルの大卒投手指名報道も承知しているが、話題性も含めて彼を希望する。森木とともに未来のタオガースの看板を背負う投手。

2位 上田大河(大阪商業大)
一巡目指名で他球団は即戦力投手を補強するものの、関東勢の過大評価投手陣に指名が集中し阪神二巡目まで残ってると予想。個人的には、常廣(青学大)細野(東洋大)に続くレベルの投手で、西館(中央)と同格ぐらいと評価しているので2位で取れると大成功。1年目からローテに入る活躍を。

3位 松本凌人(名城大)
貴重な速球派変則右腕。リリーフでの起用が想定されるため他球団は指名を躊躇すると予想。一年目からブルペンに入り、数年後には22番を背負うトラの守護神になって欲しい。マテオの後継者として髭を蓄え、スライダーで打者をキリキリまいにさせて欲しい。

4位 佐倉侠史朗(九州国際大附属)
補強ポイントの内野手。自慢の打棒で未来のタイガースの中軸を担ってほしい。
体系がチャーミングなので人気も出そう。打撃特化型の野手なのでこの順位でも指名可能と予想。阪神はアスリート体型の選手を好むため従来では考えにくい指名だが、先例に縛られず懸命な判断をすることを期待する。このクラスの打撃技術を持つ高校生は当分出てこない。

5位 有馬諒(関西大)
補強ポイントの即戦力捕手。大学球界No.1捕手である進藤(上武大)をとるなら2・3位の枠を使う必要があることが予想されるので、実力が拮抗している有馬くんを下位でとるのが賢明と判断。他球団の捕手事情と大卒捕手が過小評価されるドラフト事情を考慮すればこの順位でも指名可能と判断。何より甲子園のスター選手が阪神でプレーすることこそがロマンである。

6位 成田 晴風(弘前工)
補強ポイントである素材型高校生投手。1位で前田(大阪桐蔭)を獲得するので右腕を補強する。阪神の投手事情を考慮すると伸び代のある選手を数年単位で育成する余裕があると判断し、東北上がりの彼を選択。才木のようなスケールの大きな投手になってほしい。

育成
阪神は育成をあまり取らない球団ではるが、今年の2軍事情を考慮し育成選手の拡充をすべきだと思う。首が分かりきってた山本・北條・板山らに打席を与えすぎで非常に非効率な運用状況である。投手・野手ともに2〜3人程度の指名を希望する。育成なので若い選手を選考した。

投手
杉原 望来(京都国際)
体が明らかに未完成なので体づくりから始める必要はあるが、力感のないフォームから投げ込む力強い速球やキレのある半速球はまごう事なき好素材。

松石 信八(藤蔭)
幻の剛腕。公式戦登板が非常に少なくリスクの大きい指名になるが、綺麗なフォームから投げ込む速球は圧巻で育成指名の模範解。
明瀬(鹿児島城西)のインスタによると阪神ファンらしい。

山田空暉(愛媛マンダリンパイレーツ)
甲子園のスターが独立でも好成績を残したら、タイガースが取るしかないでしょ
投手本格転向から期間も短く伸び代も十分である。

野手
平田 大樹(瀬田工)
体も細く活躍した期間も短いため支配下指名は考えにくいが、天才的な打撃技術で大学に進学すれば無双することが容易に想像できる。青田買いするなら今。

寺地 隆成(明徳義塾)
高校生打撃型捕手。天才的な打撃技術でUー18でも優勝に貢献。評価が未知数で支配下指名も考えられるが、もし残っていれば育成指名すべき逸材。未来の森友哉になって欲しい。

田中 大聖(太成学院大)
関西2部リーグNo.1野手。投手としても最速153キロの二刀流。吉田正尚のような頑丈な上半身主導で力強い打球を飛ばしていた(映像でしか見ていない)。関西2部なので支配下指名は考えにくく、育成でも取れると判断。ジモドラ。

まとめ

今年のドラフトは大豊作であり、数年後に一軍バリバリの選手が何人も生まれる可能性が高く要注目。タイガースの黄金期を築くメンバーが入団してくれることを心待ちにしている。また、今年のアマ球界を牽引しアメリカ進学を決断した佐々木麟太郎の活躍にも注目したい。
ARE

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