【バイリンガルの憂鬱な日常】プロローグ/関西弁は金持ちを案内できない
わたしが大阪から関東に引っ越して、1番初めに面食らったのは仕事の面接に行ったときです。
長らく不動産の仕事をしていたわたしは、主にその業界の求人を探していました。
ひとつの求人情報が目に止まり、電話をかけて、その企業に面接に向かいます。
場所は、麻布十番でした。
モデルルームの案内や、住宅販売業の総合的な業務を募集していました。
開口一番、面接官の方に、
「お言葉が関西ですけど、来られて間もないんですか?」
と聞かれます。
「はい」と答えながら、
(ん?しばらく経ってたらア