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真面目な人間、将来の不安についての対策を練る

わたくし、山羊座のA型、自他ともに認めるとても真面目な人間です。
嘘もつけないし、冗談もよくワカラナイ、お酒も飲めない節約が趣味なあまり面白くない人間です。趣味は家計簿と数独。
趣味が料理だったら良かったのに、とは最近よく吐く愚痴。
コーヒー文化のメルボルンに住んでいながら、カフェイン過敏症でコーヒーも飲めません。真面目とは関係ないけど。
髪の毛を染めたこともないし(面倒臭いだけ)、スピード違反や信号無視など一度もありません。これも真面目とはちょっと違うけど。
とにかくとても危険なくらい真面目な私。

そんな真面目な私は、息子に「いい子になるな!」とよく言っています。
私は所謂「いい子」でした。両親にとっていい子だったかは別として、社会からはいい子と思われるようにしてきたつもりです。
しかし、他人のことばかり考えてきた私は、大人になって自分のことがよくわからないという「私は誰シンドローム」をこじらせていまいました。

さて、なぜこんなことを考えているかというと、これからはちょっと肩の力を抜いて楽しんでいくほうがいいんじゃないかと思ったからなのです。

なぜそんなことを思ったかって?
それは夫と義父のことを話していた時でした。

夫の父親、つまり私の義父は今年で82歳(確か)。
少し破天荒な方でして、クルーザーを所有していたこともあるくらい働いている頃は羽振りが良かったのです。
大きな家を数件持っていたし、飛行機はいつもファーストクラスだったし、という経済状況だった訳ですが、栄枯盛衰、それがこの世の摂理というものなのでしょうか。
義父の状況を見ていると、高校で暗記した平家物語の冒頭、

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

平家物語 巻第一 祇園精舎より

何に役立つかわからないと思っていた古文ですが、こういう風に人生の教訓として出てくるんですねぇ。
若かった脳の記憶力に感謝。

現在の義父は、持ち家もなく、年金以外に収入もなく、多分貯金もそんなにない状況なのですね。こんな未来、誰も思い描かなかったほどお金を持っていたはずなのに。
これが盛者必衰の理なのか。
家も買えない、家も借りれない、ちょっと八方塞がりな感じ。
非常に機嫌が悪いようです。いやーーー。

PTとして老人病棟(Geriatric ward)で働いていた時も思ったのですが、人生最後の最後までわからないものです。
経済面でも、健康面でも、家族関係でも。
すごく苦労して、贅沢もせず真面目に暮らしていた人が、晩年は家族に囲まれて自分の望む最後を送ることができたとか。
一方で、弁護士でバリバリ働いていた人が認知症を患って、実は貯金もあまりなくて、エントリーレベルの老人ホームに入居することになったり。
そして、患者さんから人生の助言もたくさん頂きました。
タバコは吸うなとか。え?

話は戻って義父について。
義父はとても話がお上手。白を黒ともしてしまうほどに。
私は趣味でタロット占いをするのですが、義父こそタロット占いが向いているのではないか!と夫に話してみたのです。
お小遣いも稼げるかもしれないし、本当に向いてると思うので。
義父は若い頃は海軍にいた、非常に真面目な人。いつも身なりが整っていて、時間前行動は当たり前、整理整頓もきちんとする、A型の中でもスーパーA型のタイプ。
その後は会社役員としてバリバリ働いたエリート(だったらしい)。
夫曰く、義父はプライドが高いし、そんな遊び心があったら、そもそも今みたいな状況にはなっていなかったと。ん?

遊び心…

これダァぁぁ!
私になかったのはこれだぁぁ!わかってしまった。
義父のことを話していたはずなのに、私に向けてブーメランが返ってきたような衝撃でした。あぁ、これは私のことだったんだ!と。
わたくし、間違うことを恐れるあまり自分にブレーキをかけることが多々ありました。
まずは私が遊び心を持って、自分ひとりで楽しんでいるタロット占いを人に提供してみたらいいんではないかい?
そうかも!
そして今日は早速セージの葉っぱを燃やして家を浄化してみました。
え?なんのこと?なんとなく、タロット占いには浄化かな、と思って…。
家族からは、臭い!煙い!とすごく不評。
遊び心って難しい!

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