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THE SECOND2024、勝者はガクテンソク。

2024年5月18日。

長年推してきたガクテンソクが、THE SECOND 2024 2代目チャンピオンになった。


2015年のM-1グランプリから学天即を推してきた私は、学天即のM-1ラストイヤーを見届けた。

以前に私が書いた、M-1ラストイヤーを終えたガクテンソク(学天即)に関するnoteはこちら↓。

M-1グランプリ2020のラストイヤーを終えた学天即は、燃え尽き症候群になっていたような気がした。
M-1に未練がない、やり切ったともいえる顔つきをしていたお二人を見て、これからこの大阪で何をやっていくのだろうと思っていた。

若手の大会にも出られない、M-1も終わった。
出られる賞レースが片手で数えられる程しかない学天即。
関西にある常設劇場の本公演出番をこなす日々。
M-1に憧れてこの世界に入って来たお二人は、目指していた目標を見失って、何をしていくのだろうと。


2023年。
THE SECONDという結成16年以上の漫才師による大会が始まると発表された。
その一報を聞いたお二人は「また賞レースかぁ…」と言っていたが、記念すべき第1回目に出場する事となった。

ノックアウトステージ32→16まで進んだガクテンソクは、後々最大のライバルとなるマシンガンズと対戦する事になった。

ノックアウトステージ32→16を配信で見ていた私は、正直な感想を言うと、『マシンガンズにガクテンソクが負ける訳ない』と思っていた。
ガクテンソクの漫才が面白いと自負していたからだ。

しかしどうだ、蓋を開けて見れば、ガクテンソクの正統派漫才でしっかり整地した場所を台風の様に荒らして暴れていくマシンガンズ。
こんな荒々しくも面白い漫才を見たことが無くて、空いた口が塞がらなかった。

結果は、ガクテンソクが257点で、マシンガンズが266点。
完敗だった。

結果を知らされて悔しい顔と意外な顔をしていたお二人だったけれど、わたしには、目指すべき目標がお二人の中で合致したように感じた。

マシンガンズを超える事、そしてセカンドの頂点に立つ事。

その後東京進出してもネタを作る事を惜しまず東西で単独ライブを積極的に開催し、漫才だけでなくコントも磨いていた。
新ネタもどれも面白かったけれど、東京に進出した事で大きく変わったなと思った点が1つあった。

大阪にいた時はまだどこか尖っていたお二人が、東京という荒波に飲まれた事で良い意味で丸くなったな、と。

明らかにM-1の時以上にいい関係だったし、ラジオからもその様子が伺えた。


そして迎えた2024年、THE SECOND予選会

予選会はあいにく東京だったため仕事の兼ね合いで現地には行けなかったが、パブサをしていると「ガクテンソク面白かった」とポストが沢山あった。

よしよし、順調だ。

そしてTHE SECONDノックアウトステージ32→16。
対戦相手はシャンプーハットさん

大阪では知らない人はいないだろうし、ガクテンソクがまだアマチュア、いや素人だった頃にTVで見ていた憧れの方。

強い相手だ、と思っていたけれど、結果はガクテンソクの勝利。
シャンプーハットさんに『俺らの分まで頑張って』と鼓舞されたお二人の顔は、最高にカッコよかった。

THE SECONDノックアウトステージ16→8。
対戦相手は因縁のライバル・マシンガンズ

ここを乗り越えたらどうあがいても全国生放送に出演出来る。
そのために因縁の相手を倒さなければならない。ガクテンソクはどう出るんだ、と思いながら見ていた。

6分半の漫才を見て、鳥肌が立った

正統派漫才師の真骨頂を見た。

マシンガンズという最高のライバルを倒すために、ガクテンソクがいままで披露してきた絶対にウケるテッパンネタの寄せ集め…面白くない訳がない本気のネタを見た。

結果は大会史上最高得点の293点を叩きだして、無事に決勝へコマを進めた。

そして本日の決勝戦。

1回戦の対戦相手はラフ次元
NORAという大阪のライブで共演しているし、期も1つ違いでまさに直近の後輩コンビ。
ガクテンソクを熟知しているラフ次元はなかなかに手ごわかった。

結果はガクテンソクの勝利

準決勝の対戦相手は金属バット
こちらもNORAという大阪のライブで共演している2期違いの後輩コンビ。ここもガクテンソクの漫才を熟知しているし、対策を練っているに違いないと思っていた。正直、ここが事実上の決勝と言われても過言ではなかった。
ここで16→8でマシンガンズを破った強いネタを持ってくるあたり、金属バットのネタの強さと面白さを知っているから出来る対抗技なんだろうと思った。

結果はガクテンソクの勝利

そして最終決戦。ザ・パンチとの対決。

ガクテンソクが披露したのは、かつてのM-1グランプリ2020敗者復活戦で披露したネタだった。
M-1で敗退したネタをセカンド最終決戦で披露するなんて、粋すぎる…と思ったし、これで勝てばアツい!と祈っていた。


結果発表。

ガクテンソクは、大会史上最高得点の294点を叩きだして、優勝した。


優勝が決まった瞬間、安堵と念願と感謝、色々な感情が重なって泣いた。
これを書いている今も泣いています。

ただ嬉しくて、嬉しくて。

今はただ、ガクテンソクに対して感謝の言葉しか出ません。


ありがとうガクテンソク。

約10年、応援しててこんなに嬉しかった日はないです。

何者かになれたガクテンソクはこの世で一番美しくて、かっこよくて、最高の漫才師です。

これからもどうか、応援させてください。


2024年5月18日

ほんとによっぽど物好きな方のみサポートの方お願いします。 強制はしません。自分で言うのもあれですがオススメもしません。