小暮真久『20円で世界をつなぐ仕事』を読んで
こんばんは。ちょっと久々の読書感想文になっております(汗)
今回はタイトルを見て、手に取った本です。
内容
テーブル フォー トゥー
先進国の食べ過ぎ、肥満と、発展途上国の飢えを解決する。
先進国では健康的な食事を提供し、プラス20円の価格をプラスして提供し、その20円を寄付金として発展途上国の飢えに苦しむ子供たちに寄付金の20円で、1食分の食事を提供。
企業の社員食堂から活動をスタート。その後社員食堂のない会社に勤めている人、またより多くの人が協力しやすい、自動販売機や、コンビニなどでも利用できたり、企業や個人も寄付ができるようになったりと、このTable For Two (TFT)の仕組みを広げていっている。
著者が学生からどのようにして最初の会社に就職し、その後転職をしたのちにTFTにかかわることになり、専業で仕事をしていったのか、そしてNPO法人というと、日本ではどういう反応をされているのか、アメリカではNPOはどういう風にみられているのかを対比させている。アメリカではNPOもビジネスとして代表や役員は高収入を得ていて、高収入ではないといい人材が集まらない、そして社会もそれを受け入れている。しかし日本においては、NPOだと無給ではないのか、給料をもらっているのはおかしいのではないか、高給なんてとんでもない、というような考えの人もいる。
NPOでも一般企業と同様に、営業、経理、総務、財務、広報などのスキルも必要。
日本でTFTを会社の社員食堂に導入してもらおうと営業をしていると、一般の企業と同様の営業スキルが必要で、アプローチする担当者の部署によってトークを変えたり、アプローチする企業の業種によってトークを変える実例が乗っていたのも興味深い。
感想
読みはじめて、なんとなく昔テレビで見たことあったな、と思い出しました。
2009年に出版され、2018年に巻末に書き足して再出版。
なので、2009年に出版された時から、2018年までについても触れられているので、その後どうなったのかも知れてよかった。
私は2009年の出版されたときに、テレビ出演された番組を見ていたのだと思われます。
改めてTFTの代表の著者の経歴や、TFTの仕事をすることになった経緯など読めてよかったです。
というのも、NPOを仕事にしている人は、どういうきっかけでNPOの仕事をしているのかな、と思っていたからです。
NPOの日本での地位向上、そして高級をとってもいい、そうしていい人材が集まるようにNPOが変化してほしいので、この本がいろんな人に読まれるといいな、と思いました。
みんなに読んでほしい本です。
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