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『私の半分はどこから来たのか』を読んで

こんばんは。
やっとたまっていた読書感想文ラスト!

内容

AID、不妊の原因が男性側にある、精子が少ない、或いは状態がよくないことから、夫婦以外の精子の提供によって生まれた子についての本。

大きくなってから、本当の父は他にいる、と10代を過ぎてから聞いた子供はショックをうける。
子供には幼いうちから、少しづつ話しておくと、ショックを受けずに過ごせる子供がおおい。なので、AIDを検討する夫婦には早めに子供には告知をするように勧めている。というのは海外での話。オーストラリアでは子供の知る権利が尊重されていて、匿名を条件にドナーになった人から生まれた子も、知る権利を認められている。


日本では、精子提供は匿名。子供に知らせる法整備なし。親としては、出産したパートナーが父親と規定された。

クリオス 精子バンク
世界中に精子を提供する会社。精子を提供した男性の遺伝子検査もしており、病気のリスクがないかどうかも調べている。日本にも発送したことがあるという話。

感想

夫婦以外から精子提供、卵子提供をしてもらい子供が授かる話は知ってはいたが、そうして生まれた子が、後から事実を告知されてからの苦悩を知れて読んでよかった。
海外では、子供の遺伝的な親を知る権利が保障されていたり、幼いころからそれを告知していたり、幼いころからの告知を推奨されていたり。
日本では、匿名を条件に精子提供が今もされていて、子供にはAIDだと知らされないことが多い。
海外のように子供の知る権利が保障されるのは、かなり先になってしまうだろうな、と考えるとちょっと悲しくなってしまう。

ですが、読んでよかった本です。


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