コンタクテ <1959/60>
電子音楽、ピアノと打楽器のための
二つのバージョン-作曲-出版
この作品には二つのバージョンが存在します。
電子音楽『コンタクテ』、と題された4トラックでの製作、はオーディトリウムの四群のスピーカーからクアドラフォニックに投射されます。その2トラックのステレオでのミックス・ダウンはラジオ放送とレコード用を意図しています。それはシュトックハウゼン全集CD3に収められています。
第二のバージョンは電子音楽、ピアノと打楽器のための『コンタクテ』と題され、その上演にあたっては電子音響と器楽音響が、ライブで演奏され、クアドラフォニックに投射されます。二人の器楽奏者がピアノと金属、皮と木でできた楽器を演奏します。このバージョンは第34回世界音楽祭期間中の1960年7月11日にケルンの西ドイツ放送局にてデヴィッド・テュードア(ピアノと打楽器)、クリストフ・カスケル(打楽器)とカールハインツ・シュトックハウゼン(サウンド・プロジェクション)によって世界初演されました。
ケルンの西ドイツ放送局によって、アロイス・コンタルスキー(ピアノと打楽器)、クリストフ・カスケル(打楽器)とカールハインツ・シュトックハウゼン(録音監督とミックス・ダウン)制作された1968年の録音がこの全集CD6に収められています:後述の、「録音」の章を参照。
『コンタクテ』は---初演当時に---西ドイツ放送局の「現代音楽部門」の責任者だったオットー・トミックに献呈されています。
1958年の2月から1959年の秋にかけて、ケルンの西ドイツ放送局(WDR)の電子音楽スタジオで電子音響の製作と処理と空間投射のための実験を行いました。楽譜作成と製作は1959年9月から1960年5月にかけて行われました。
空間投射を伴う音響製作---加工とテープ・モンタージュ---正確な記述は製作楽譜として私が書きました。それから器楽パートの正確な記譜を伴う電子音楽の単純化した図形描写からなる上演楽譜を作成しました。どちらの楽譜も元々はウィーンのユニバーサル・エディション社から出版されています。1993年の1月以降はシュトックハウゼン出版社から出版されています。移行期間は、楽譜はユニバーサル・エディション社に注文できます。
『コンタクテ』について詳述したテキストはケルンのドゥモン出版社から出版されている「テクステ」に収められています。第1巻(140pより、152pより、189pより、216pより);第二巻(104pより、107pより);第三巻(28pより、175pより、247pより);第四巻(360pより);第六巻(68pより、140p)。
電子音と器楽音楽の統合
(1960年に書いたテキスト)
コンタクト形式のセリーは電子音楽---聴取を取り囲む4グループのスピーカーから投射される---と、ピアノ奏者と打楽器奏者によって同時にライブ演奏される器楽音楽の間を媒介します。器楽音響には六つのカテゴリーが用いられています:金属の音響-金属のノイズ、皮の音響-皮のノイズ、木の音響、木のノイズ;ピアノはそれらのカテゴリーを連結もしくは分割し、またはアンサンブルの演奏においてシグナルを与えたりします。
電子音響のカテゴリーは関係と器楽のカテゴリーの間の推移を生みだし、あらゆるカテゴリー(金属のような、皮のような、木のような、など)から別なカテゴリーへの音響変換、そしてまったく新しい音響イベントへの音響変化を可能にします;それらはそれらと融合して未知の音響空間へと自らを異化します。
電子音楽に対しては、速度と方向を特徴付けられた六つの空間運動の形式がいつも違った方法(回転、ループ運動、交替、固定された別々の音源---それぞれが異なる---、固定された関連する音源---どれも同じ---、孤立した空間の点)でお互いに接触し、器楽奏者は空間において不動の音源を表します。
空間運動を等しく重要なパラメーターとして作品に編入するために、私は新しい技術的な手順(例えば、回転テーブル、金属ホーン付きスピーカーなどのような)を開発し、それらは全集CD3の小冊子に写真で説明してあります。
『少年の歌』でのように、『コンタクテ』でも既知の音響イベントは未知のもの、私達が名付けられないと名付けた音響イベント、と結合されます。『少年の歌』では、それらは電子音楽の前後関係における声楽の音、音節、語句であり、ここでは、それらは全体として多かれ少なかれ定義できる音高、音色、エンベロープ、持続の数多くの度合によって陰影を付けるピアノと打楽器の音響です。よく知られている音響は、聴取のパースペクティブにオリエンテーションを与え、新たに発見された電子音楽の世界の無限の空間において交通標識として機能します。電子音響もときどきよく知られている音響に---混同のポイントに---近接し、そのときは「ダラブッカのように」、「マリンバのように
」、「巨大なタム・タムのように」、「アンティーク・シンバルのように」響きます。
未知で名もない領域における、よく知られていて名付けられるものとの遭遇は、未知のものをさらに一層神秘的、魅惑的にして、そして反対に、既知のもの、陳腐で古いもの---それに私達はほとんど耳を傾けない---は未知のものに新たな周囲の状況において完全に新鮮で生き生きとしたものになります。
「抽象的」、「アンフォルメル」、「非象徴的」な体験を通過した後で、ミクロコスモス的そしてマクロコスモス的な層における長い遠征の後で、この新たな自覚は作品から作品にかけてさらにはっきりとしてきます:少年の歌-グルッペン-コンタクテ-カレ-モメンテ-ミクストゥール-ミクロフォニーIとII-テレムジーク-プロツェッシオーン-ヒュムネン-シュティムング-クルツヴェレン-など。
録音
1960年にWDRにてデヴィッド・テュードア(ピアノと打楽器)、クリストフ・カスケル(打楽器)とカールハインツ・シュトックハウゼン(サウンド・プロジェクション)によってヴェルゴ社からリリースされた『コンタクテ』の録音の後で、1968年7月7日と8日にケルンのWDRの大放送オーディトリウムにてアロイス・コンタルスキー(ピアノと打楽器)、クリストフ・カスケル(打楽器)、カール・ジーベン(音響技師)、カールハインツ・シュトックハウゼン(音楽監督とミックス・ダウン)によって新しく録音されました。この後者の録音がこの全集CD6に収められています。
7月7日に電子音楽と器楽音響をミックスする最良の方法を確立するために約8時間にわたって実験しました。電子音楽の4トラック・テープは---スピーカーなしで---数本のマイクによって捉えられた器楽音響と電気的にミックスされました。演奏者はそれぞれイアフォンから全体のミックス(すなわち、テープ、彼自身と別の奏者)、つまり最終的なステレオ録音と同じもの、を聴きました。このようにして彼らは---スピーカーによる上演で可能な限りよりもクリアに---電子音楽と彼らのパートナーの演奏に正確に追随できただけでなく、録音の強弱バランスもチェックできました。
2チャンネルのステレオ・バージョンのために、四つのトラックはパノラマ・ポテンショメーターを使用して下記のように分配されています:
チャンネルI 左
チャンネルII 約1/3左
チャンネルIII 約1/3右
チャンネルIV 右
楽器は非常に広く録音されていて、ピアノ(と打楽器)はパノラマの左半分、タム・タムとゴング(ほんの数回だけ演奏)は3分の1の中央、打楽器は右半分です。
4トラック・テープの強弱レベルはとても高くて非常に広いダイナミック・レンジなので、リミッターを電子音楽と器楽のミックスに回路に組み込むことで、弱音のパッセージも2トラック録音で可能なレンジの範囲内におさまりました。マイクとすべての強弱、パノラマ、残響処理操作(打楽器は僅かな残響処理を伴ってとても直接的に録音された)とリミッターの良い設定が見いだされた後は、実際の録音の間にはほとんど何も変更されませんでした。
このCDに収められた2トラック・バージョンを再生する時に、もし---小さな空間で---四つのスピーカーを部屋の四隅に約2.5メートルの高さに配置して、左チャンネルを左後と左前のスピーカーに接続して右チャンネルを右前と右後のスピーカーに接続し、すべてを同じ音量で再生するならば、4トラックのオリジナルに驚くほどに近似させることが可能です。
しかしながら、電子音楽の4トラックの投射と良い演奏者による美しいオーディトリウムでの良い演奏が常に私の作品『コンタクテ』のゴールでありそれは置き換えることができないことを忘れてはなりません。器楽奏者なしのオリジナルの4トラック形式で電子音楽を聴く場合は暗闇のなかでなければなりません。
ピアノ奏者のための楽器
ペダル3本付きコンサート・グランド・ピアノ 1台
吊り下げ式ガラガラ(竹のクラベス) 1つ
(77ページの写真を参照)
ウッドブロック 2つ <譜例>略
(『ルフラン』と同じ)
(78ページの写真を参照)
カウベル 4つ <譜例>略
(『ツィクルス』や『ルフラン』と同じ)
(79ページの写真を参照)
アンティークシンバル 3つ <譜例>略
(『ルフラン』と同じ)
シンバル 1つ
ハイ・ハット 1つ
小さなインディアン・ベルの束 1つ
(84ページの写真を参照)
豆入りの逆立ちボンゴ 1つ
(86ページの写真を参照)
<写真>略
アンティーク・シンバル 3つ <譜例>略
<写真>略
デヴィッド・テュードアとアロイス・コンタルスキーが使用した配置での、ピアノ奏者が使用する全楽器。
打楽器奏者のための楽器
1.<記号:略> アフリカン・ウッド・ドラム 2つ <譜例>略
(1台につき2つの音高を持つ、『ツィクルス』と同じ)
<写真>略
2.<記号:略> マリンバフォン <譜例>略
<写真>略
3.<記号:略> 皮のヘッドの場所に合板のヘッドを接着した3つのトムトム。共鳴ヘッドは除去:ドラムは底が開放されていなければなりません。直径が約45センチ、35センチ、25センチ。この種のウッド・ドラムは『コンタクテ』において初めて芸術音楽に取り入れられました。
<写真>略
4.<記号:略> スタンドに固定されたギロ
<写真>略
5.<記号:略> 長さ約18センチで直径2.5センチの竹のクラベスを12本垂直にぶらさげた吊り下げ式ガラガラ。
私は竹のクラベスをロサンジェルスの土産物売場で見つけて『コンタクテ』において初めて作曲された音楽で使用されました。
<写真>略
6.<記号:略> ウッドブロック 2つ <譜例>略
<写真>略
7.<記号:略> スタンドに固定された、舌なしの4つのカウベル。4つのカウベルは『ツィクルス』や『ルフラン』と同じ音高。私は13の調律されたカウベルをオーケストラのための『グルッペン』において初めて芸術音楽に取り入れました。 <譜例>略
<写真>略
8.<記号:略> ピアノ鍵盤の順序(白鍵が下、黒鍵が上)で板上に取り付けられた、半音階に配列された13のアンティーク・シンバル。 <譜例>略
<写真>略
9.<記号:略> 小さなタム・タム
<写真>略
10.<記号:略> シンバル 1つ
<写真>略
11.<記号:略> ハイ・ハット
<写真>略
12.<記号:略> 吊るされた小さなインディアン・ベルの束 1つ
<写真>略
13.<記号:略> ボンゴとトムトム3ないし4つ。四つの線の前にトムトムのシンボルしか書かれていないときは、一番上の線は4番目のトムトムまたはボンゴのためのものです(あるいは楽譜の14ページの2つのボンゴ)。音高は『ツィクルス』と同じ、例は: <譜例>略
<写真>略
14.<記号:略> ボンゴが振られたときに(ガラガラのように)ヘッド上を転がり廻るように豆を入れた逆立ちボンゴ
<写真>略
15.<写真>略 スネアドラム
<写真>略
打楽器奏者が使用する全楽器(打楽器奏者から見て、聴衆に向かって)。
中央の楽器
打楽器奏者とピアノ奏者の間で両奏者によって演奏される:
16.<記号:略> 少なくとも直径75センチのタム・タム
17.<記号:略> 中央にニップルのあるゴング
<記号:略> 硬いバチ
<記号:略> 柔らかいバチ
<記号:略> 鉄のバチ
<記号:略> トライアングルのバチ
スティックとバチは楽譜で指示された'hart'(硬い)と'weich'(柔らかい)カテゴリーの範囲内でさらに変化を与えることができます。
<記号:略> 可能な限り速く(カウントできるように)
<記号:略> エントリーの間隔は描かれたスケールに一致しなければならない。
<記号:略> 響くままにしておく
<記号:略> 短い持続
楽器の配置
<配置図>略
増幅
10本のマイクが楽器の増幅に使用されます。ミキシング・コンソールはホールの中央に目立たずに設置しなければなりません:コンパクトで、平らで、もし可能ならば床から45センチ以上に高くならないように。座席やテーブル上には決して設置してはならず、むしろ約4つの座席を取り除くことが不可欠です。もしも中央に通路があるならば、ミキシング・コンソールを中央の通路の右側のホールの中央の座席列に設置するのが最良です。
4群のスピーカーからのサウンド・プロジェクションのために、ミキシング・コンソールは14の入力とホールのスピーカーのための4つの合計出力とステージ・モニター・スピーカーのための2つの合計出力を備えていることが必要です。
<図>略
ホールにおけるプロジェクション
┌シンバルとハイ・ハット - 左
│ カウベル┐
│アンティーク・シンバル│- 前半分左
ピアノ奏者│ 豆入りボンゴ┘
│ ピアノ低音 - 左から前
│ ピアノ高音┐
└ ウッドブロック、竹┘- 左前から中央
中央 タム・タム、ゴング - 前中央
┌ マイク 6 - 前中央
│ 7 - 前、わずかに右
打楽器奏者│ 8 - 前、わずかにさらに右
│ 9 - 右側、前向き
└ 10 - 右から後
スピーカー
各100ワット(またはより以上の)4×2=8つのスピーカーがホールでのサウンド・プロジェクションに、加えてピアノ奏者と打楽器奏者のためにステージ上に2つのモニター・スピーカーが必要です。
4×2のホールのスピーカーは高さ3.5メートルか4.5メートルの四つのタワー上に設置し、その台上の寸法は1.60×1.10メートル:ステージの左右に二台(ステージから3.5メートルの高さ)とホールの後隅に二台
<スピーカー配置図>略
もし後方にバルコニー席があるのならば、グループIとIVには四つのスピーカーが必要になります:2×2をバルコニー席の下の隅の台上に天井の高さで、そして2×2をバルコニー席の後隅の約3メートルの高さの台上に。
もしもバルコニー席下の天井が低くてスピーカーと聴衆の間にほとんど距離がとれなければ、そのときはスピーカーを壁に対して外側に向ける必要があります:
<スピーカー配置図>略
テープ
シュトックハウゼンが1959-60年に製作した『コンタクテ』の4トラックのオリジナル(1インチ・テープ)はケルンのWDRの電子音楽スタジオに収蔵されています。共同上演が申し込まれたときは、上演用コピーがこのスタジオに注文できます。しかしながら、少なくとも三ヶ月前には注文しなければなりません。
テープはウォルフガング・ベッカー博士が指導(1993年)する現代音楽部門にも注文できます。
1993年以降、スタジオは1/2インチ・アナログ・テープ・レコーダーを所有しそれによって上演用コピーを製作できます。24トラック・デジタル・テープへのコピーは近日中に可能になります。
リハーサル用に、2トラックのコピーが注文できますが、全集CD3のステレオ・バージョンでの練習もお薦めします。
将来的には、『コンタクテ』の4トラックの上演用コピーを上演楽譜と一緒にシュトックハウゼン出版社に注文できるようになるでしょう。
照明
ピアノ:スポットライト2台、各1000ワット、上から、鍵盤と演奏者を照らす(黒鍵の二重の影がないようにする)、ステージ前方の左上から1×1000ワット:スポットライト2台、各500ワット(ディマー付き)、ステージ前方のステージの高さのスタンド上に、ピアノ奏者とピアノの蓋に下から向ける。
タム・タムとゴング:スポットライト2台、各1000ワット、ステージ前方のステージの高さのスタンド上に、約2.5メートルの距離から各楽器に向ける、ステージ後方の壁に太陽のコロナと二つの黒い影が見えるようにする。スポットライトはカラー・フィルターを備えていなければなりません。例えばタム・タムには、フランスのクレメンセント製の3つのフィルター:黄色No.1(ステージ背景の灰白色の紗のカーテンを緑がからせる);ピンクNo.234;オレンジNo.34。これら三つのフィルターをお互いの前方に挿入することで、タム・タム上にゴールド-レッドの素晴らしく暖かい色調をもたらします(特に輝くように磨かれてから電気ワイアー・ブラシで磨かれているのならば)。
ゴールドの陰を実現するために、ピンクはゴングには使用しません。違う混合色のゴールドを使用することも可能です。
打楽器:スポットライト1か2台、各1000ワット、全楽器を包む円形か楕円の照明で上方から照らす;スポットライト2台、各1000ワット、左右の上方から、スポットライト2-3台、各500ワット(ディマー付き)、ステージ前方のステージの高さのスタンド上に。
聴衆が入場する前は、プログラムが読めるように、会場の照明を約50%おとしておきます。すべてのステージのスポットライトは上演と同じ明るさにしておきます。演奏が始まる直前に、会場の照明はゆっくりとフェード・アウトし、そして最後の拍手が終わってから再び約50%にフェード・インします。
照明用のミキシング・コンソールは、サウンド・プロジェクショニストが操作できるように、ホール中央の音響用ミキシング・コンソールの右隣に設置するのが最良です。
『コンタクテ』の上演楽譜
上演楽譜はテープの再生に同期して演奏する器楽奏者の役に立ちます。電子パートの図式描写は各ページの一番上に、2本の太い線に囲まれて描かれています。一番上の線の上の数字は---スケールから得られた---分、秒、そして10分の1秒にて時間を示します。線や二番目の線の下の間に示された秒はセクションの持続時間です。”(秒の記号)のない数字はセンチ単位でのテープの長さ(38.1センチ/秒)を示します。
括弧に入っている数字は、常に負の値でデシベル値を示します:0dBはフル・ボリュームにに相当し、∞は聴こえないくらいの弱さに相当します。+の付いた数字は0dB以上(+6dBまで強調)の数値です。
ローマ数字はスピーカーを示します:Iは左後、IIは左前、IIIは右前、IVは右後;I/IIIは左後と右前のスピーカーから音が出る;I→IIIはIからIIIへと徐々に音が移動する;IV・II(上下に配置)はある音響層がIVに、別なものがIIにあることを示す、など。
Alternierend(交互):音響が示されたスピーカーの間を連続的に前後に交互する。
Rotation(回転):音響が示された速度で時計廻りか反時計廻りに回転する(しばしば、1ないし2台のスピーカーに追加の固定された音響が存在する)。
Flutklang(氾濫音):音響が一つのスピーカーからと短い時間遅れてから次のスピーカーから音が出る(例えばII-IV)、音響が空間に氾濫する印象を与える。
Schleifen(ループ):ループ形式での回転運動、例えばI-III-IV-II-I-III-IV-IIなど、または反対の動作。
打楽器奏者のパートは電子音楽の図式描写のすぐ下に記譜されています。一番下の系列は、ピアノといくつかの打楽器を演奏するピアノ奏者のためのものです。
上演楽譜の最初の4ページの縮小された複製がこの小冊子の101ページから104ページに印刷されています(カールハインツ・シュトックハウゼンの手稿譜)。楽譜はシュトックハウゼン出版社(Stockhausen-Verlag, 51515Ku"rten,Germany)に直接注文できます。
[翻訳:山下修司]