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[コラム]レンコンの穴('21/3/5)

最近スーパーへ行くと、野菜や果物がお安い値段で買えてとてもうれしい。
新鮮なものは何でもおいしいけれど、特に好きな野菜のひとつがレンコン。
シャキシャキの触感が好きだ。

そのレンコンについて、「レンコンの穴は必ず9個」という情報を聞いた。
これは真ん中にあるひとつの穴を囲んでいる穴の数のことだ。
レンコンの穴の数なんて気にしたこともなかったので、それが「ほぼ必ず9個」ということにいたく感銘し、神秘的なものを感じた。
レンコン自体、細いものもあるしい太いものもある。それなのに必ず「9個」とは。
一体、レンコンの遺伝子にはどんな情報が組み込まれているのだろう。
それは「なぜ」9個でなければならなかったのだろう。

そこからいつもの癖で、知りたくでググる、ググる・・・
すると、どうやら植物にはその植物特有の「基本数」というのがあるらしい。
例えばオクラであれば5とか(確かにオクラの断面は五角形だ。六角形のオクラはない)
ピーマンだと部屋の数はほぼ3とか。
レンコンに関する基本数の記述は見つからなかったが、きっと9なのだろう。
さらに自然界では「偶数よりも奇数の方が出現率が高い」と書いてあった。
なぜだろう。
割り切れない奇数の方が、割り切れる偶数よりも「安定している」ということなのか。
また今日も眠れなくなる。

さらにググる、ググると・・・
植物の中の花や種などの配列は、フィボナッチ数列で並んでいるのだそうだ。
フィボナッチ数列とは、
Fn+2 = Fn+1 + Fn (F1=1 F2=1)で表される数列で具体的には
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144、・・・・・・
(1+1=2, 2+3=5, 3+5=8, 5+8=13・・・)
原理は簡単な足し算だけの数列だが、この数列でも圧倒的に奇数の方が多く出現するらしい。

多分私は、今日もスーパーに行き、売り場に並んでるレンコンを買うフリをしながら、穴の数を確認し、9ではなく10や8の穴を持つレンコンを探し続けると思う。
それはあたかも、川べりで四葉のクローバを見つけるように。
春がもう近くまで来ている。

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