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[コラム]投資運用で大切なこと('21/4/23)

気持ちの良い午後に隙間時間があったので、国立新美術館の佐藤可士和展に行ってきた。
佐藤可士和さんと言えば、商品のデザインから企業のトータルブランディングまで、幅広く仕事をするクリエイティブディレクターで、「ユニクロ」「セブン&アイ」「くら寿司」などブランドを手掛ける、今最高に世間から注目されている方。

シンプルなロゴも、それが様々な観点から考え抜かれ出来ているのがわかる緻密な設計図。
一方で、見た我々がそのブランドを直観的にイメージできるクリエイティブ。
精密で客観的な価値の洗い出し+見える化するデザイン感性にあらためて感動。

可士和さん曰く
「クライアントが持つ本質的な価値をつかみ、コミュニケーションのツールで戦略的にイメージコントロールをしていくことがブランディングだと考えています。」

逆に言うと、磨けば光るものがないところにブランドは存在しないし、そもそも企業の存在価値がないということを言われている。

仕事柄、金融関係の方とお仕事する機会が多いのだが、言っては申し訳ないが、金融商品、例えば投資信託の目論見書や販売用資料で「さすが!」と思ったことが全くない。残念ながら…

■スーパーアクティブオープン(元気!)
→元気!って誰が元気なの?あなた? わたし? 掛け声?

■ロボット戦略世界分散ファンド(資産の番人)
→資産の番人じゃなくて運用をしてほしいんだけど。
アクティブ型ファンドだから、番人が必要なの?

■欧州株式ファンド(ファザーン)
→「ファザーン」って「キジ(鳥の)」のドイツ語。
任天堂の「猛獣使いと王子様」というゲーム設定がファザーン王国。関係ありやなしや。

それぞれの投信という商品を、戦略的にイメージコントロールできているのだろうか…
可士和さんがもし引き受けてくれるのなら、ぜひ、投資信託のブランディングをやってほしい。

どれだけシンプルかつその魅力を分かりやすくきちんと伝わる形にしてくれるか。
ただし・・・
それはその投信に、その投信ならではの磨けば光るものがないとダメなんだけどね。

ただ、がっかりすることなかれ。大丈夫。

私の個人的な意見ですが、
「投資信託は、銘柄(=商品)選びで差がつくのではなく、まあ普通のものを選んでおいて、少額でコツコツ積み立てを長い期間続ければ、大抵負けることはない。」
投信は銘柄選びよりも、あきらめずにコツコツ継続できるか、が勝負の分かれ目。

ね、安心したでしょう。難しくないんですよ。大丈夫。

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