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マザーズ市場の下落要因(2021/12/18)

直近のマザーズ市場が暴落しています。私自身損失が出ていますし、まだまだ底値が見えないので、引き続き警戒感が必要になるかと思います。

とはいえ悲観しているだけでは次に活きないので、今回はマザーズ暴落の理由と思われるものをまとめておきたいと思います。

1.マザーズ指数

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まず、マザーズ指数ですが、約1ヶ月で約20%の暴落となっています。また、好決算の銘柄でもストップ安になるなど、市場全体が厳しい状態となっています。

2.下落理由1:12月のIPO銘柄が多い

IPO銘柄とは新規上場銘柄のことです。12月単月で33社が新規上場し、なかでも20日〜24日までに25社の上場が集中しています。

IPO銘柄の抽選などで資金が拘束されていたり、IPO銘柄に注目が集まるため、既存の銘柄への資金流入が減ってたり、既存銘柄の利益を確定させてIPOに備えるといった動きが出てきます。買いたい人が減る一方で、売る人は変わらない、または、増えるので株価が下がりやすくなります。

3.下落理由2:年末の損益調整による売り圧力

株式投資の税金は1月〜12月の損益をもとに計算されます。なので、年末には課税対象となる利益を減らすために、現在含み損となっている銘柄の損切りをすることが多くなります。

そのため、パフォーマンスの悪い銘柄については、売りに次ぐ売りが発生して、急落することがあります。

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4.下落理由3:米国の利上げ時期の前倒し懸念

12月の米国の金融政策の決定会合で金融緩和の縮小と利上げ時期の前倒しが示唆されました。利上げ自体は4月以降になりますが、市場は半年先を予測して動くと言われていますので、今回の決定が市場に影響しています。

金利があがると、先行投資が多くまだ利益が出ていないグロース銘柄は割高であると判断されるため、売られる傾向にあります。これはマーケット全体のリスク要因になるので、業績が良くても売られるということがあるので注意が必要になります。

(詳細は理論株価や金利と株価の関係などのキーワードでGoogleやYouTubeで調べてもらえればいろいろな解説が出てきます。)

5.オミクロン株の懸念

日本はまだ感染拡大はしていませんが、ちらほら感染のニュースが増えています。外国では感染が広まっている国が多く、株価上昇の重しになっています。

6.海外投資家の日本株離れ

現在5週連続で海外投資家が日本株を売り越しています。一方で、個人投資家が信用買いで買い進めているため、信用残を解消できるほどの買い手がいない状態になっています。信用買いは6ヶ月以内に売らないといけないので、この状況が続くと売り圧力に負けて株価が下がっていきます。

日経平均と比べるとマザーズの海外投資家率は少ないですが、それでも30%程度は海外投資家ですので影響は大きいです。

この海外投資家の日本離れが進んでいる背景は岸田政権の金融政策にあります。岸田政権は金融所得課税の増税や自社株買いの規制などの発言をしており、海外投資家からの評価が低く、海外投資家は日本株への期待が持てないため、日本株を売却しています。

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7.まとめ

このように見ると全体的にマザーズ株を買いたい人は少なく、売りたい人が多いという株価が下がりやすい需給条件が重なっていたことが原因ではないかと思います。

来週あたりに売り圧力が落ち着けばいいのですが、少し様子見かなと思います。

今回の暴落で需給動向の把握が大切であることが理解できたので、今後のトレードに活かしていきたいと思います。


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