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【大塚家具】ヤマダ電機の傘下へ

大塚家具がヤマダ電機の傘下に入ることが決まりました。この決定は事実上、大塚家具の歴史が終わったということに後々振り返るとなるかもしれません。
大塚家具はもともと日本の家に合うそこそこの高級家具の路線でした。そう言った意味ではIKEAとかニトリとかとは全く違う路線でしたが創業者の娘が何を勘違いしたのかカジュアル路線を目指し赤字を垂れ流す会社に変貌さしてしまいました。
一部の人達はそもそもの家具の高級路線が時代遅れだったからいずれにしても大塚家具は赤字に陥っていたという反論をするでしょう。当時IKEYAやニトリなどカジュアルな家具が勢力を伸ばしていたからです。しかし、それは短絡的なものの見方だと思います。なぜなら、大塚家具の創業者である父親が新たに高級家具路線の匠大塚という会社を立ち上げ、現在好調であり、しっかりと利益を出しているからです。家具の高級路線が時代遅れだという反論がどれだけ馬鹿げているかがわかるかと思います。やはり、高級家具を求める層は以前からいましたし、今でも一定数はいるのです。
大塚家具の事例は、そもそも会社には理念やビジョンがあり創業者のその思いを受け継ぐことがいかに意味があるのかということを教えてくれる素晴らしい事例になりそうです。大塚家具は高級家具をお客様にしっかり説明して納得して買ってもらい満足して使ってもらうというのが基本的な思いであり、他の家具屋とは明確な違いがありました。創業者の父親は自分が創った会社を他の家具屋と似たような店にされて無念でしょうがないと察します。また、大塚家具で高級な家具を買いたいと思うお客様が日本に一定数いたことに対する侮辱にも近い仕打ちを現経営者はしてますのでお客様はなかなか戻らないかもしれません。安売りのヤマダ電機がかつての高級路線の大塚家具を志向できるとも思えず、また高級路線のノウハウもないでしょうからよほどのことがない限りかつての大塚家具はなくなったと考えた方が良いかもしれません。残念なことです。

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