他村モリ

「今日だけ詩人です」「短歌」「マイナス5キロ日記」 公園で、ホームで、バスで、道端で、…

他村モリ

「今日だけ詩人です」「短歌」「マイナス5キロ日記」 公園で、ホームで、バスで、道端で、たまたま拾ったノートを開いたみたいにみてください。ひとりでこっそりみてください。大切な人だけに教えてください。

最近の記事

カーテンが夏を吸い込み膨らんで膨らんでまた夏を吐き出す

カーテンが夏を吸い込み膨らんで膨らんでまた夏を吐き出す

    眩しさに憧れ闇を引きずった手を振りほどくなんてかなしい

    眩しさに憧れ闇を引きずった手を振りほどくなんてかなしい

    この夢の手離し方がわからない朝日が透けるもうさようなら

    この夢の手離し方がわからない朝日が透けるもうさようなら

    花びらを溶かした風が大切なあなたの頬を濡らしています

    花びらを溶かした風が大切なあなたの頬を濡らしています

    交差点曲がったところ君が手を振るのが見える未来の僕に

    交差点曲がったところ君が手を振るのが見える未来の僕に

    眩しさに憧れ闇を引きずった手を振りほどくなんてかなしい

    眩しさに憧れ闇を引きずった手を振りほどくなんてかなしい

    愚痴ったときに笑ってくれる人が好き

    愚痴ったときに笑ってくれる人が好き

    そんな言葉にあなたの心と魂を傷つけさせてはいけない。

    そんな言葉にあなたの心と魂を傷つけさせてはいけない。

    短歌集 嘆いても仕方ないね

    本当のことを言ったら現実は何か変わってくれるのですか 今生の別を思うオリーブの実をちぎろうと前のめる刃に moon 何度目のジャンプの練習水たまり揺れて止まれぬ君の幼さ 着実に首を締めあげる紐をあなたは噛みちぎろうとがんばる なんとなく生きているのがつらくってなんだか靴も疲れてみえる 幸せに手をふる幸せそうにふる遅いよごめんでも待ってたよ もうちょっと誰かのそばにいたいだけそれが君なら文句ないけど 大切にしたいあなたの行く末を見届けられぬほどに生きたい 待

    短歌集 嘆いても仕方ないね

    人に嫌われたくないってずっと思ってたけど違う私お父さんに嫌われたくなかったんや

    人に嫌われたくないってずっと思ってたけど違う私お父さんに嫌われたくなかったんや

    短歌集 左の頸動脈にあります

    神様に会ったらどんな食べ物が好きですかって聞いてあげたい 静かだね春の光に祈られてあなたの吐息眠りたそうに 信じ合うことをやめない信じ抜くことを誓うよ私は強く 窓が開く季節がここで混じり合うひとりぼっちじゃないと笑おう できるだけ悲しむことがないように苦しいことが消えますように 言い聞かすそこがどんなに苦しくて辛いとしてもひとりよりいい ナイアガラ逃げて走って擦りむいて涙と鼻でもうぐちゃぐちゃだ 幸せになるため生まれてきたのだと信じることに決めたんだ、だろ?

    短歌集 左の頸動脈にあります

    短歌 もったいないほどの花飾り

    それ以上私に歩み寄らないで惨めな気持ちでもう散々よ 絶対に神は私の星空に足を踏み入れないと頑な これは道あなたは光私にはもったいないほどの花飾り 終わったら涙を拭い悲しみに気づかぬようにしている今も 泣かないで生きてきたので泣いている人が嫌いで許せないのだ 帰りたい家があるなら幸せだまだあの頃に帰りたかった おおかたの人に嫌われているような気がしてならぬ自尊感情 不機嫌を他人にぶつけられる人お前ら一回死んだらいいよ うるさいな死ねよお前らつまらない言い訳ばかり

    短歌 もったいないほどの花飾り

    詩 未来など幸福なやつが語るものだ

    食べたものを吐き出す 意味がないと思わない 溢れたわけではない 足りないとも思わない 満たされたいが あなたからではない ひとりでなければ ならなかった 今なら手を離せる 過去は孤児(みなしご) 私たちは どこにでも行くことができる パステルピンク  ゆっくりと 光 到達する 眼中 光速で 子供がかわいそうだ 簡単に言う 自殺未遂を見せつけておいて 夫婦仲の良さを拠り所にする 自分の不仲は置いといて 虐待を疑う 私はおかしいと思う 簡単に人をかわいそうだと 言える傲慢さ

    詩 未来など幸福なやつが語るものだ