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【思い出語り⑥】窓辺の雪が融けるまで

結婚する前に、結婚をテーマにした劇やろうよ!で書いた脚本です。

↓脚本の内容に触れますので、まだの方はこちらからどうぞ

結婚をテーマに書こうと思ったときに、最初に決めたのが、「明るく楽しいお話がいいな」ということと、「結婚は他人同士が家族になることだから、家族になる他人同士を人外と人間にして距離を遠くしよう」でした。

公演時期が冬だし(入り込みやすくするために作中の季節を公演時期に合わせることが多い)、冬、雪・・・と言えば雪女! 
雪のイメージが浮かんだ時に、吹雪がたたきつける窓、窓の中には雪女と義妹が向かい合って座っているイメージが浮かんだ ので、そこから膨らませた形になります。
あと、結婚式だからウェディングドレスを着ているシーンをどうしても入れたくて、こんなラストになりました。
今もなお、毎度素敵な衣装を作ってくれているざきこが入団してくれていたからできたことだったりします。ウェディングドレスほんと作るの大変だったろうにありがとう。お客さんに大好評だったよね。うちの母は、これを観たとき、ウェディングドレスを見るだけでも心に来るものがあるって言ってたな。
あと何気にざきこのAQUA初舞台かな??

脚本を書く上で気を付けてたのは、全編通して会話劇なので、なるべく一つ一つのセリフを短くしてテンポをよくしたこと。私はどうしても一文が長くなってしまう方なので。

春奈 「深雪さんてなんか胡散臭いんですよね。人間味がないっていうか」
深雪 「あー、それは仕方ないわよ。人間じゃないもの」
春奈 「ふーん」



春奈 「え?」
深雪 「え?」
春奈 「え、冗談ですよね?」
深雪 「本気よ? あのね私、雪女なの」
春奈 「は?」
深雪 「ん?」
春奈 「え、そういう冗談マジ引くんですけど」
深雪 「本当だって。もう一回見せてあげましょうか?」
春奈 「何を?」
深雪 「私のちから」

このへんとか。
あと、伊坂幸太郎大先生の重力ピエロの春の言葉が好きなので、深刻な事実を軽いセリフにしていたりとか。重要なことをなんでもないことのように言うの、好きなんだよな~~~。

私が妹の春奈役、相棒の深雪役があかねちゃんでよく知っている間柄だったので、練習の時間あんまり合わなくてもフィーリングでなんとかなるやろ!!(すごい迷惑)のノリでやりましたが、なんとかなりましたね。

この脚本書いている時期、あかねちゃんとアホみたいに平日会って脚本の話してたなぁ。マジで彼氏より会ってた。なつかしいなぁ。ファミレスでお互いの脚本持ち寄って読みあって感想言いあったり、イオンのフードコートで閉店ギリギリまで悩んだりしたよね。あれはあれで、ある意味青春っぽかったな。わりと近い記憶の青春だけど。

・・・・青春と言えば!!

↓↓劇団AQUAの次回公演、「アオハルにシャッター」もよろしくね!

アオハル表

アオハル裏


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