【思い出語り③】箱の中
このへんから公演中の写真が存在するのでお借りしてきました。
なつかしいなぁ。
↓脚本の内容に触れますので、まだの方はこちらからどうぞ
劇団AQUAの短編を集めた公演(なんと6本!・・・お客さんも集中力を途切れさせずに観るのが大変だったことでしょう)で上演されたうちの1本です。ソファを舞台装置に使うという条件で書いた・・・のですが・・・最初にソファに座らせてるだけという・・・。実際の劇では、演出で役者さんがうまくソファを強調してくれていました。
私は別の作品2本に出演していたのでこっちに気を回す余裕がなく、確かほぼ完全にノータッチだったはず。演出にも口出ししなかったし、役者さんと演出さんに全部丸投げスタイルで臨みました。
ふつうに上演したらものすごく観づらいことこの上ない私の脚本を、観やすくテンポよくアレンジしてくれていました。
ミステリ好きとしては、1本はミステリ脚本を書かないとね!ということで書いたものですが、実はこれを書く前に1本長編で書きあがっているミステリ脚本があって、その脚本の特別編みたいな位置で書いたものがこちらとなっております。
確か締め切りが結構短くて、短期間で書き上げるためにそういう手段をとった・・・ような・・・気がする・・・。
探偵と助手、怪盗との対決ってコッテコテのロマンですよね~。
好きって気持ちだけで書いているから、今みても「あぁ、こういうの好きだよね」「ここはこういうセリフ回しにするよね~」と当時の自分に相槌を打ってしまいますね。今見てもあまりにもカッコいいもんな。レトロのセリフとか。
すべての答えは、ハコの中。
もうね、完全にこれが言いたいだけですね。
このセリフ思いついて書き始めたんだろうなっていうのがわかりすぎる。
し「レトロは何と言っていた? 宝物? 今回のターゲットは、アクセサリーボックス。箱…。宝箱ではなく、宝物。 …全ての答えは、箱の中…。もう少し、もう少しなんだ…。」
あ「…10秒前!」
し「…不可能を、可能に…」
あ「6、5、4、」
し「…そうか!」
このへんのやり取りとか。
一回思いついた答えを自信満々に答えたらそれが間違いで、制限時間ギリギリで真の答えにたどり着くって定石だもんね。わかるよ。
物理トリックなんか思いつける自信がなかったので暗号ミステリですね。ちゃんと偽の答えと真の答えを用意してるあたり、がんばってます。当時の私。えらいぞ。
この終わり方だったから上演順さいしょになったのかな・・・
順番を最初にするつもりでこの終わり方にしたのか・・・覚えてないけど・・・。
あー、探偵ものまた書きたいなぁ。
やっぱり探偵ってカッコいいもんなぁ。
果たして探偵ものを書く機会がやってくるかどうかは定かではありませんが・・・。
次は、カッコ悪い探偵でもいいかもしれませんね。
ほら脚本って最初と最後で登場人物に変化があるっていうのが重要だしね。
最初はカッコ悪い探偵が泥臭くもがいてだんだんカッコよくなっていって、最後には見違えるような・・・そんな話が書けたら楽しそうですね。
↓↓劇団AQUAの次回公演、「アオハルにシャッター」もよろしくね!
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