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なんで、私がインドアに!?

休みの日といえば必ずどこかに出かけていた。
せっかく自由な時間があるのに家で過ごすなんてもったいないと思っていた。外に出ては欲しいもの、食べたいもの、見たいものを追いかける生活を送っていた。

けれど、世界の状況が一変してからはそんなことも言っていられなくなった。
もちろん今だって外に出たくて仕方ない。
でも私には仕事があって、そこで関わる人たちがいる。
なかなか帰れていない故郷で待っている家族もいる。
そして何より、少しでも罪悪感のある状態で外に出たところでちっとも楽しむことができない。

そんなこんなで、慣れないインドア生活が始まって早一年。
いつからだろう。
コロナがきっかけで始まったインドア生活が今や全く負担に感じない。それどころか、なかなか楽しめているような気さえする。

これまでインドアなんて考えられなかった私だったが、どうやらこの一年でインドア生活の醍醐味を知り尽くしてしまったみたいだ。

①ストレス源を極限まで減らせる

家は偉大だ。どんな困難やトラブルも回避できる。

雨で濡れたり、傘で片手が塞がる思いをしなくていい。
夏の炎天下で濃い色のトップスに汗染みができていないか気にする必要もないし、冬の寒さに肩をすくめることもない。
予期せぬ出来事に怯むこともないし、そもそも体にかかる負担を圧倒的に減らせる。

大方予定調和で、どこまでも自分に優しい生活。

②暮らしが整う

家にいて時間があると家の中に目が行く。
時間があるから少しなら頑張れる余力もある。
そうなると掃除や洗濯、自炊、断捨離に精が出る。

掃除をするから気持ち良く過ごせる。
洗濯をするからまた気持ちよく働けるし、服を大切にできる。
自炊をするから時間のない平日でもささっとご飯を食べられるし、料理スキルをレベルアップしていける。
断捨離をするから新しいものを家に迎えられる。

インドア生活の中で家事に充てる時間が長くなってから、家事は未来の自分の生活に余白を作ることだとつくづく思う。

③余った時間を好きなことに全BETできる

必要最低限のことを済ましたら、空いた時間は全て好きなことに注げる。
私の場合は、読書だ。

果てしない時間の中でする読書は、何にも変え難い幸福に満ち溢れている。

何かに急かされることなく本を読めるということ。
本によっては一冊そのまま読み切ることができる。
フルコースの料理みたいに、いろんなジャンルの本を同時に楽しむこともできる。
読んでいた本を読み終えたら、これまで着実に肥してきた決して少なくはない積読本たちが私を待っている。

読書好きな方にはきっとこの気持ちを理解して頂けるだろう。
好きなことが読書以外の人でも、時間の制限なく好きなことができる幸福感はもはや万人共通のものかもしれない。

④時間に追われることがない

インドア生活では集合時間も締め切りも期限もない。時間に追われなくて済む。むしろ自分から時間を追うことができる。

普段の生活の中で時間を作ろうとするとお金がかかる。移動時間の短縮のためにタクシーに乗ったり、食事の手間を省くために外食やデリバリーに頼ったり。

でもインドア生活ではわざわざ作ろうとしなくても自分の手元に時間がある。
時間が有り余っている状態は究極の贅沢に感じられる。
正に、時は金なり。

⑤一度立ち止まって考える機会を作れる

時間があると、普段は考えもしないことに思考を巡らせることができる。

好きなことは?
欲しいものは?
行ってみたい場所は?
今後やってみたいことは?
自分にとって今大事なものは?
これからどんな自分になりたいのか?

一度立ち止まることで、自分の本来の欲求に気付ける。
落ち着いて考えるから、次の一歩が踏み出せる。

⑥正解がない

インドア生活に正解はない。

昼過ぎまで寝るもよし。
朝から活動的にいろいろ取り組むもよし。

料理やお酒を楽しみ尽くすもよし。
理想の身体を目指して動くもよし。

趣味に没頭するもよし。
何もしないもよし。

決めるのは全て自分。
どこまでも自由で、何通りもの楽しみ方がある。

気軽に、なんの罪悪感もなく、以前と同じように外へ出られる日がやってきても、たまにはインドア生活するのも良さそうだ。

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