AMS NEVE 1073DPX
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今日はAMS NEVE 1073DPXのお話し。
まずこのマイクプリ&EQを購入した経緯から。
と思ったけど、その前にNEVE1073の話を簡単に。
1073は1970年代のコンソールのH/A EQモジュールです。
ヴィンテージの中でも1番?と言って良いほど人気のある機材です。
当時のオリジナルのモジュールは1機で100万円位するものもあります。
今でも沢山のメーカーが復刻やクローン、コピーを製造しています。
有名どころだと AURORA AUDIO、BAE AUDIO、VINTECH AUDIO、PHOENIX AUDIO、CHAMELEON LABS、WARM AUDIO辺りでしょうか。
僕も以前はVintechのX73と273を所持していました。
このNEVEコピーでも1台30万円以上。結構なお値段です。
今思えばVintechの音も凄く良かったです。
残念ながらX73の写真は無かった。
で、1073DPX導入のきっかけですが…
数年前D/Aコンバーターを買いに機材屋さんへ。
無事DACを購入し、ふと別のショーケースを見ると…。
ん?
AMS NEVEの3点セットが鎮座している。
AMS NEVEの3点セットとは1073LB(マイクプリ)、1073LBEQ(EQ)、2264ALB(コンプレッサー)。
API500規格のモジュールです。
こんなん前からあったけな~と思いながら値段を見ると大体30万円。
ん~~~~~なんとも絶妙な値段。新品で買ったら60万前後。
悩む…。
店員さんにアレ前からあった?って聞くと1年位前からあるとの事。
全然売れなくて何度も値下げして今の価格になったらしい。
とりあえず聞いたついでに動作チェックしてみてまた悩む。
…。
…。
これください。
あぁぁ買ってしまった;;;;;
購入後ケースをAPI純正にしました。
で話がちょっとそれるけど、このAMS NEVEという会社は、
RMX-16というリバーブで有名なAMSとNEVEが合併した会社で、エンジニアのNEVEさんはもういません。
そして何故かエンジニアさんには不評なメーカーなんですよね。
もう一人のNEVEの設計者ジェフ・ターナーさんがいるAuroraの方が良いという意見が非常に多いですね。
でこの購入した1073LBを使用して思ったんですけど、良いんです。
僕にとってはですけど、非常にいいマイクプリだと思いました。
1073LBEQも効きが良くて、ヴォーカルやギターとの相性も凄く良い。
もう3点買ってステレオにしたい!!という欲求が出てきてしまった。
そんな時どうせステレオならNEVE 1073DPXはどうなんだろう?という疑問が。
しかし使っている人がほとんど居ない。レビューも無い。情報が無さ過ぎる。
やっぱり人気ないのかな~。
ちなみに2015年この製品の発表時の国内価格は税込100万円弱。
高い高いっ!!
今現在は70万弱位みたいですね。 それでも高;
そこでアメリカから輸入しました。(製品はイギリス製です)
半額まではいかないけど日本で買うよりかなり安く購入できました。
重さは10kg。トランスの重さがずっしり。
で、この1073DPXについて大いなる不満があります。
それは電源。
なんだこの貧相なACアダプターはっ!!!!!
いくらコストダウンのためとはいえこのスイッチング電源はちょっと。
ケーブルもへろへろ。
まぁ最近アナログ機器でもスイッチング電源増えてますけどね…。
そう、この電源の事があったので買うのを躊躇していたのですが、
電源を作る事を前提で購入しました。
私の最も信頼しているエンジニアさんのお宅を訪ね、相談しながら電源制作依頼を。
この方はCDやMDの開発そして、スタジオに必ずある定番ヘッドフォンMDR-CD900STの開発にもかかわっている凄いお方なのです。
昔、僕が音響測定エンジニアの仕事をしている時に知りあった方です。
これが完成した電源。ちゃんとトロイダルトランス(かたつむりみたいなやつね)です。
作りが綺麗! 流石です!
電源を変えて聴いた音の印象は、元のスイッチングと比べると低音域の濁りがとれ華やかな感じになりました。
やっぱり電源は大事ですね。
多分1073DPXは手放すこと無いと思います。長い付き合いになりそう。
次はそろそろ楽器の話でもしようかな~。
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