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(無料記事) Zoominfo $ZI 決算から学ぶ、正確な読み方の必要性について

おはようございます、すてぃ次郎です。

今回は、Zoominfo $ZI 決算から学ぶ、正確な読み方の必要性について書いていきます。

月700円で定期購読もしていますのでこの機会にご検討ください。
5月:41枚、6月:40枚、7月:39枚、8月:41枚、9月:48枚、10月:43枚の実績です。

<はじめに>

先日のZoominfo決算では、決算予想値を超えたにもかかわらず-29%下落した事がSNSで話題となっていました。
すてぃ次郎は以前よりリスクを考慮して真面目に個別株に取り組むなら予想値だけではダメだと発信を続けてきました。

今回は、その内容について再度述べていこうと思います。

決算詳細は、以下の配信で詳細に説明しています。

<Zoominfo決算の何がダメだったのか?>

端的に述べれば、
①大口顧客数の成長率鈍化
②現状の成長率鈍化
③請求額・RPOの鈍化
④ガイダンスの糊代が減少
などが該当します。

これらの共通点は、
・簡易的な予想値には出てこない
・グロース独自の売上高成長率の大きく影響している
という事です。

丁寧に解説すれば、
①大口顧客数の成長率鈍化
SaaSグロース企業にとっては、毎期の売上高成長率と見込みが重要な指標です。
売上高の大半は大口顧客によって占められています。
その成長率が鈍化しているという事は、現在の環境の厳しさや今後の売上高成長率低下が示唆されています。

②現状の成長率鈍化

QoQ成長率+7.7%と再度下落しています。
2021年度3Qは、QoQ+12.5%だったことを考えても段々と鈍化している事が分かります。
SaaSは季節性なく、QoQを重ねていくのが特徴ですから直近で2回も成長率が鈍化しているのはかなりの危険なサインです。
QoQ+8%で仮に1年間推移すればYoY+36%水準です。
YoY+50%代だったことから考えれば価値は圧倒的に下がります。

③請求額の鈍化
今期カンファレンスコールで最初に質問があり、複数回聞かれていたのは請求額の鈍化です。
YoY+20%代と明らかに鈍化しています。
これも将来への売上高不安が顕著に出ている一因です。

④ガイダンスの糊代が減少

ガイダンスは、企業が提示した前期時点での今期売上高予想を指します。
結果は、今期の売上高です。
結果とガイダンスの乖離率は、CFOの糊代と言えます。
CFOは、これぐらいの売上高予想だから余裕を持たせて来期ガイダンスはこの数字でいこうと考えているはずです。
結果との差が縮まっているというのは、見通しが立たなくなっているorガイダンスを良く見せる為に糊代を先出ししているという事です。
Zoominfoはこの糊代部分が段々と減少しています。
この傾向がある銘柄は、往々にして何回かするとガイダンスミスを行う傾向があります。
直近ではDoximityが同じようなミスをして失敗しました。

<Zoominfo決算から学ぶべき事>

Zoominfoの決算が良いと思った人は決算書を読まずにアナリスト予想との比較だけをしたと思います。
それでは、いつまで経っても投資は上手くなりません。

何がダメなのか?と言えば、
①二次ソースだけで処理する他人だよりな点
②決算書に書かれている売上高・EPS以外を軽視した点
です。

耳が痛いかもしれませんが、痛み無くして成長は有りませんので最後まで読み進めてください。

すてぃ次郎は発信者側ですが、必ず言ったことを鵜呑みにせずに一次ソースを見ることをお願いしています。
投稿者に間違いがあるかもしれませんし、情報に偏りが発生している場合があります。
また、複数の投稿者見れば良いという考え方の人もいるかもしれませんが、誰かのモノを模倣していたり、レベルが違い過ぎたりすれば意味がありません。
誰かに頼るという事は不要なリスクを抱えるという事です。
過程で学ぶ事は全く否定しませんし、近道と思いますが自分で出来るようになることが一番のリスク軽減です。
最低限を理解できる様に努力することは株式投資でも避けられません。

次に、アナリスト予想だけを妄信しているのはNGです。
アナリスト予想は操作しやすい指標で、基本的に株式を買ってもらう為のものです。
また、簡易的で分かりやすい売上高・EPSが抽出されやすいですが決算書には100以上の数字が書かれています。
アナリストや他の投資家も1回は目を通しています。
その努力は決して無駄なものではありません。
基本的に決算書には投資に必要な数字以外は書かれていません。
また、専門家だけが読める様に作っている訳ではなく、投資家に読んで購入をしてもらう為に書かれています。
それを自ら破棄するというのは、不要なリスクを負う行為です。

簡潔に纏めれば、
①一次ソースを確認する
②誰かに依存せずに情報取得は余念なく行う
という事です。

<すてぃ次郎の所感>

すてぃ次郎も決算書を読めなかった時期は勿論あります。
誰かに教えてもらって事は有りません。
それでもどうにか読める様になって、今では皆さんに共有しながら分析しています。

Zoominfoの件も分からなくて困った事、何を信じて勉強すれば良いか分からなかった事、すてぃ次郎も経験があります。
その結果で何をしたか?が重要です。
誰かの言う事を鵜呑みにしたのか?自分で理由が分かるまで調べ続けたのか?一次ソースを分からないなりに読んだのか?
結果に結びついたかは分かりません。
しかし、努力することは決して忘れないでください。
株式投資に一番重要な事は、情報収集と分かるまで考える事です。
仕事と同じく、楽して儲かるという事は個別株投資にもありません。

もう一度申し上げますが、発信者、すてぃ次郎の言う事を鵜吞みにする必要性はありません。
しかし、努力することを忘れなければいつかすてぃ次郎の言っていた事に再度当たると思います。

ぜひ、この機会に自分の投資について見直してみてください!







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