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児童相談所

知らない場所。知らない建物。
知らない子ども、大人達…。

食堂のような場所でみんな一斉に
「いただきます」をする。

一体ここはどこなんだろう?


学校ではないけど学校みたい。そこには、
小学低学年から中学生ぐらいの子ども達
がいてみんな一斉に私達の方を見ていた。

ちょうどお昼の時間帯に私達はそこに
連れて来られて、訳が分からないまま、
自己紹介をされた。(何となくそんな記憶が…)

当時、そこがどんな所なのか、わからず
ただ不安しかなかった。

児童相談所とは?  その役割とは?

「児童相談所」とは、社会福祉法の一つである「児童福祉法」にもとづいて設置されている自治体(都道府県)の機関です。 一都道府県に対し一つ以上の児童相談所が設置されていることが自治体には義務付けられており、2016年4月時点では全国に209箇所の児童相談所があります。

児童相談所の役割は、子供(0才~17才)の権利を守り、子供本人、そしてその家庭の問題に対して的確な援助を行うことです。 家庭・両親からの相談受付、家庭についての診断や調査、家庭への指導、一時保護等、様々な「子供のサポート」についての役割を担っています。

廊下に繋がる部屋は、食堂(学習室兼用だったかも)と職員室、女子部屋、トイレ、ほんの少し広めの自由スペース…他は行き来できない場所
だったのでそこだけでの生活。(奥には男子部屋)

ほんの数週間の児相での生活は、私にとって
閉鎖的で窮屈でストレスしか感じなかった。

外に出ることは出来ない。

誰とも連絡を取れない。
(連絡する誰かはいなかったけど)

そこでの生活のスケジュールは
ほとんど決まっていて

起床して朝ごはん後は学習時間で
休み時間もあった。(記憶は曖昧)

起床、朝昼夜ごはん、学習時間、
自由時間、就寝…その繰り返し。

ある時、私は高熱を出した。

その日、児相の行事があり、みんなで
動物園に行く日で、私だけ行けず…

ずっと布団で寝込んでいて
夜中になっても熱は下がらず…

その時に当直していた年配の職員のおばさんが
ずっとずっと私のそばで看病してくれた。

「熱が下がるから」と砂糖水を作って
飲ませてくれて美味しかったのを覚えている。

具合が悪かったけど、ずっと甘えていたかった
自分がいた。

あの時の優しい職員のおばさんのことを
今でもずっと覚えている。

私の心の中の宝物として今でも大切にしている
思い出。 

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