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なるべく、なるべく、飾らずに、自然体で。 【櫻坂46 4thツアー 大阪公演】

櫻坂46 4th全国ツアー、大阪公演の2日目に当選。

お金も時間もそこそこ余裕のある大学生の特権を活かして大阪弾丸旅行を計画。

淡路島に渡っての『BAN』MVロケ地巡りとなんばグランド花月でのお笑い鑑賞を経て、旅の締めくくりに櫻坂のライブを持ってくるという個人的に最高の旅のセトリを組むことができた(やかましいわ)。

櫻坂メンバーに影響されたのもあってデジカメを持つようになった。
なお、納得のいく写真はまだ撮れていない(↑iPhone13)
70過ぎても漫才やるエネルギーがすごかった。
よく笑ったよ、この日は。


櫻坂のライブへの参戦はフェスを含めて今回で5回目。いよいよ片手では数え切れなくなってくることを考えると、生写真の収集やミーグリへの投資はほとんどしないとはいえ外目で見てもライト層などでは無くなっていることを自覚しつつ、引き続き、櫻坂のアーティスト性およびグループ全体ひいてはメンバー個々人の物語性への想い強火オタクとして変わらず応援していく所存でございます。


乃木坂の真夏の全国ツアーで一度だけ名古屋のガイシホールに行った経験があるとはいえ、関東以外の地方公演という個人的に珍しい体験に合わせて少しでも近くで見ることができるのではないか、という期待を抱きながら大阪へと向かったわけだが、蓋を開けてみればスタンド最後尾の天井席。

前から数列目という至近距離で見ることができたロッキン、CDJでは俯瞰でパフォーマンスを楽しむ余裕などなく、フェス特有の熱量の高さにやられてほぼ記憶がないことを考えると、「これもこれで会場全体の様子が見渡せていいじゃないか」と席運の無さを半ば無理やり肯定しながら会場入りをした。

というわけで、ひとまずライブのセトリを頭からメモがてら追っていく。
※メンバーの呼び方に関していまだに結論の出ることのない私だけの悩みを燻らせながら、以下、敬称略で失礼します。

Overture
正直スタンドの上の方だと肉眼でメンバーの姿を見ることがかなり厳しめな東京ドーム、ZOZOマリンと比べると、(もちろん個々人の楽しみ方によって満足度に多少差が出るとはいえ、)360度観客全員が十分に楽しめるベストキャパシティな上、大阪の国民性が活きているのか、城ホの声の返り方がいいのか、みなさん声が出てる出てる。これは楽しくなるぞと思いながら立席。ペンライトを白に点灯。ワクワク。

1. マンホールの蓋の上
アリーナ前方を囲ったLEDスクリーンに映し出される「Whacha say we do?」の掛け声とともに、頭上でクラップを促しながら飄々と現れるメンバーたち。一曲目に意外なチョイス。とはいえ思い返してみればロック調全開だった昨年末のCDJでもStart over!に次ぐ二曲目に採用されており、当時の盛り上がりを考えてもライブ映えする好き曲で、今後も定番曲の一つになり得るか。いや、なってほしい。

2. 摩擦係数
センターステージとメインステージで野生チーム、理性チームに分かれるわかりやすい構図。二つの対比関係が今まで以上に色濃く見られた演出も相まって、2ndツアーで披露されて以降、一番好きな『摩擦係数』だったかも。

3. BAN
MC 1
一日目の公演終了後に聞こえてきた、藤吉夏鈴のインナーカラー。田村保乃によって二度も促された「かわいぃー!」に恥を捨てて全力で乗っかりながら、イヤリングカラーを見せるためにあまり慣れてなさそうな手の動きで髪をかきあげる藤吉に悶える我。こういうことをnoteに書くことにあまり慣れていない。急いで次。
いや待て。「キャプテン、おかえりなさい!」の一言。

4. Anthem time, ドローン旋回中 ミックス
ステージに交互に上がる三期生と二期生が会場のボルテージを一気に引き上げる。楽しくないわけがない。一曲一曲の尺が短くなるメドレーには賛否両論ありそうだが、こういうミックス(?)はもっと見たい。脳死で楽しいやつ。

5. Don't cut in line!
三期生の中でも選抜メンバーとして今後もグループを引っ張っていくであろう五人組。全員年下という事実にはあまり目を向けたくないようで、でもやっぱり鼓舞される。早着替えにはハッとさせられた。

6. 真夏に何が起きるのかしら
(この春でようやくその肩書きが剥がれるけど、)圧倒的存在感の山﨑天を筆頭に高校生三人が360度を観客で囲まれながら踊る。本公演のセトリでは一番少ない人数でのパフォーマンスだったが、物足りなさはほとんど感じなかった。

7. コンビナート
この曲をライブで見ることを待ち望んでいた。一面オレンジに染まる客席。「SKZ」の光るオブジェの前で堂々とした踊りを見せる増本綺良。タイトルの通り、どこか工業地帯のはずれ、背後に鉄筋のジャングルジムを抱えながら海沿いのコンクリの上で披露しているかのような、アイドルのライブから少し逸脱した異空間にいるような感覚がたまらなく好き。増本センターという良い意味での見慣れなさがその感覚を一層際立たせていた。楽曲自体好きで普段聴きするくらいだが、生で見ると一層いいね!

8. 何度 LOVE SONG の歌詞を読み返したのだろう
本ライブの中で一番頭に刻まれるのがこの”なんらぶ”になるとは思いもしなかった。センターステージに並べられた11個の机と、そこに広がる白い霧。鉛筆を持って机に一人向かう村山美羽。周りで無邪気に村山の様子を伺う三期ちゃん。途中、机を離れて一人ダイナミックに踊る村山。
疾走感溢れるメロディに合わせて可愛らしく舞う三期生を見ながら、「この11人が学校の教室で時間をともにする」という絶対に叶わない非現実的なシチュエーションを模擬的にも生で見ることができているその不思議な感覚が己の深いところに響いたみたいで。確かMV衣装だったはず。ペンライトを振る手と声出しを途中で止めた。なぜだか涙腺が緩んでいた。相変わらず一番大事な感情の正体が自分でもさっぱりわからない。MVを見返そう。何度も歌詞を読み返そう。

9. 油を注せ!
メインステージに一つ用意されるイスに武元唯衣が腰掛ける。2ndツアーでの『Dead end』カイザー森田ひかるの姿を頭の中で重ねつつ、森田の冷酷さと…と自分の中に感じた違いを言語化しようと試みたが、ちょっとまだ難しかった。BACKSの意味合いだとか葛藤だとかとは無縁の歌詞と爽快な曲調がやっぱり大好き。遠藤光莉にもっと注目しておけばよかったと後悔。
後に披露された"ホミタイ"のパフォーマンスを見ても、ここらの私情も込みで自分の中では過去イチ思い入れの深いシングルになったと思う。

MC 2
遠藤理子「たこ焼きっていくつか派閥があると思うんですよー」
何を唱えるべきか瞬時に察し、身構える観客。
えんりこ「皆さんは、とろとろのたこ焼き派ですかー?カリカリのたこ焼き派ですかー?それとも理子派ですかー?」
受けてコンマ数秒で
我々「りこはぁー!!!」
一回目はbuddiesの呼吸が合わなかったみたいで、これを二往復。今思い出すだけで変なニヤケが止まらない。
ブログにUPされる写真一つとっても、段々といろいろな表情を見せてくれるようになっている気がしていて、今個人的に注目している三期生の一人です。

10. Cool
髪を切ってボブになり、掴む髪の量が極端に少なくなった大園玲はまた一回り達観した主人公に見えた。エンディングで床に倒れるメンバーたち。あの演出、3rdツアーでもあったっけ。どういう意味だろう。

11. 承認欲求
ライブ全体を通しての盛り上がりという点では、ここが最高潮だった気がする。おそらくメンバーも制作側も想定していた以上に合いの手を入れる我々Buddiesに対し、「どこまでついて来れるかな!」とでも言わんばかりに拡大して迫力が何倍にも増したCメロ部分。アイドルのライブとは到底思えないビートの乗り方は櫻坂唯一無二で、これだから好きだ。誰のポジションかはわからなかったが、村山美羽も堂々たるパフォーマンス。贔屓目ではない…と思う。

12. マモリビト
三期生おもてなし会から約一年。わかりやすく櫻坂が今まで培ってきたものを受け継ぐことを誓う様を謳った歌詞。みんな初披露の時とはまるで違う、揺らがぬ意思を感じる立ち姿。保護者目線なんて見方はとうの昔にどっかいった。こんなぎはもっと評価されていい。

13. 泣かせて Hold me tight!
演出に合わせて一面緑のペンライトで埋め尽くされる会場。インド色濃いめのメロディーにリリース当初はどこか違和感を感じていたが、ライブで一層輝くタイプだったみたいです。ペンライトを振るというよりかはむしろロックフェス感覚で体を動かしてた気がする。楽しかった。

14. Start over!
一面赤だった今までのライブとは異なり、演出による誘導もあってか、バイオレットと赤が混ざり合う客席。青紫の中に垣間見える赤に主人公の隠れた狂気を感じて、その様が個人的には曲にピッタリだった。パフォーマンスは言わずもがな。楽しそうに舞う藤吉。勢いの留まることのない単独での露出を通して確実に変化を遂げたと想像する私の中の藤吉夏鈴のイメージが、そのセンターでの舞いを受けての感情にも反映されているのだろう。ライブで見る回数を重ねるごとに表現者としての余裕が見えてますます感じる高揚感と、アイドルという肩書きにかかわらず「(卒業とはまた違う、)どこかファンの手の届かない領域に行ってしまうのではないか」という儚さみたいな怖さみたいなものがごちゃ混ぜになって何だか浮ついた感じで見ていた。
今後バイオレットが多数派を占め、赤が淘汰されていくことを考えると、もう見ることはできない景色だと思って、天井席だからこそ見れたあの光景は記憶にとどめておきたい。アイドルのチーム陣とそのファンが直接的な言葉を交わすことはなしに、ペンライトという一種のライブ演出に移り変わりが見えるってなんか面白い。

15. 何歳の頃に戻りたいのか?
MVで監督から課されていたという"カリスマ"を体現する山﨑天。歌番組同様エンディングで山﨑天が一人残り、暗転して終わったかと思えば、再びスポットライトが当てられる。桜の花びらを拾い、爆音アウトロで一幕終了。痺れました。。
↑(追記)コインだったらしい。なるほどね、だからコインを投げる音。

16. Buddies
17. 櫻坂の詩
全員がメインステージに戻ると、前列真ん中にいた天ちゃんが横の二人(誰か忘れた)と手を繋いで二人に引っ張られるような形で、楽しそうに左右に行ったり来たり。毎公演、歌番組での毎披露後にXにアップされる動画を見ていても、年齢・先輩後輩問わず、本当に雰囲気がいい。あちこちで言われているだろうけど、何度でも言いたい。これに関しては言葉をたくさん並べて語るのはむしろぶしつけに思えてしまうので、「これだから櫻坂って最高だよね!」とだけ残しておきたい。

総括
17曲中12曲が、6thシングル以降に収録された曲たち。アンコールを除くと12/15という比率で、ライブ定番曲となっていたなぜ恋・デドエンがなかったことを鑑みても、櫻坂のライブが初めての方々が参入しやすいセトリであると同時に、ライブ常連から見ても新鮮味の強いライブだったのではないでしょうか。大きな柱だった小林由依がいなくなり、三期生がほぼ完全に一・二期生の間に溶け込んだことも大きいか。
よく考えてみれば、バックスクリーン無しでの演出は初めて見たけれど、LEDスクリーンなど他の空間の使い方が上手いのか、すごい良かった。

次は東京ドーム。そろそろアリーナで頼みます(結局そこは譲れないよね)。





個人的な余談

「見て良いと感じたものはちゃんと自分なりに時間をかけてでもアウトプットしよう」という今年の目標の一つに沿うべく、長々と書いてしまった。いざ書き始めるとあれもこれもとタイピングの手が止まらなくなってしまうのは、映画とは違って、ミーハーというよりかはちゃんと時間をかけて好きだからこそ前知識や背景がそこそこ把握できているからか。

ライブでの櫻坂を前にすると、いつもは素直な感情をひん曲げてくる色々な要素をいい意味で忘れることができて、限りなく自然体で臨めている気がしている。だからこそ、そこで感じたことは少し時間が経ってでもアウトプットすべきなのではないか、と今は思っている。

櫻坂46の躍進とともにこうして拙くも綴っていく文章を通して、自分の中にも少しでも人としての成長を見出すことができたら良いな。という願望も込めて。

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