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RadeonRX7900XTX・龍が如く8再検証

一瞬絶望し、売るつもりになっていたRadeonRX7900XTXだったが…

前回の記事で書いた通り、どうにも龍が如く8中の挙動が芳しくないRadeonRX7900XTX。息切れするようなカクつき、400Wを超える稼働による爆熱、SSD温度の上昇…。

他のパーツ壊すくらいなら…と、一瞬このグラボに絶望してパソコンからはずし、ドスパラやらパソコン工房に持ち込んで売る所まで行ったんですよ。

しかし、買取額は最大でも70000円程度だという。新品未開封品でそれらしいので、既に使用済みの場合はそこから更に値切られてしまうらしい。

10万位になればRTX4070super辺りに変えるのもありだと思ったが、購入時価格が160000円位してるので、これではあまりに勿体無い。そこで、一旦売るのは踏み止まって、上手い使い方がないか再度検証してみる事にしました。

ダブルQモードで爆熱を封じ込む

まず、Pモードにしてあった本体のツマミをQモードに切り替え、更にソフトウェアから省電力のクワイアット(静寂)モードに切り替えて運用開始。

これでゲーム中の稼働は平均350Wと、リファレンスモデル並に抑え込む事ができた。以前試した時はやや不安定なイメージだったが、今回龍が如く8プレイ検証中のトラブルは特になかった。

モニタリングもアフターバーナーからRadeonソフトウェアのオーバーレイパフォーマンスモニタリングに切り替え。RadeonはハイパーRX等、フルスクリーンにした際に各種アップスケーリング機能が働くため、どうやらアフターバーナー等外部ソフトでは正確なfpsが測定出来ていないらしい。

この結果、350Wに抑え込んだ事により、以前は80℃近くまで上がっていたグラボ温度が65℃付近で推移したので、制御自体は成功したらしい。検証直後のSSD温度も52℃(前は60℃超えていた)だったので、辛うじてダメージは抑え込めたか?

ハイパーRXがオンにしてあったので、古井戸餅がオンとなりfps表示に相違が生じていたが、ウインドウ表示の場合は適応されない(画面)

カクつきの原因はGPU-Z

色々試すうちにまた新しい発見があったのですが、まず龍が如く8が時々息切れするみたいに固まるのは、電力監視の為に起動していたGPU-Zが原因でした。

最初は爆熱によりSSDかメモリのデータ処理に異常が出ているのではないかと考えたのですが、どうやらGPU-Zモニタリングの影響だったようです。

RadeonソフトウェアはGeForceエクスペリエンスと違ってスクリーンショットでオーバーレイウインドウが写らないため、正確な画像が残せなかった訳だが、確かにカクつきの一瞬だけグラボのパフォーマンスが落ちてるのをグラフにて確認。

GPU-Zにもパフォーマンスをモニタリングする機能がある為、これがグラボの挙動に影響を及ぼしていた模様。GeForceだと割とこういう事は無いので、Radeonは扱いが難しいんだよなぁ。

兎にも角にも、GPU-Zを終了させる事によってこのカクつき問題は解決した。

Radeonソフトウェア上で見たアップスケーリングの実力

前回の記事ではアフターバーナーでのfpsしか見ていなかった為、正直(こんなもん?)という失望感を感じていたRX7900XTXだったが、再検証の結果、Radeonソフトウェア上での計測では実際の2倍以上のfpsが出ていた事が判明。
※ハイパーRXをオンにしていたので、AFMF(古井戸餅)がオンになっていた模様。

4K最高画質・FSR3.0オン・フレーム生成あり

見かけ上140〜150fpsなんだが、Radeonソフトウェア上ではこの倍位(290位)出ている為、古井戸餅によりフレーム生成で約2倍の挿し込み描画が出ている事が判る。

4K最高画質・FSRオフ

上記はFSR3.0オフでのfpsだが、この状態でもフルスクリーンではアップスケーリング機能が働くため、Radeonソフトウェア上でのfpsはやはりちょうどコレの倍位のfps(120前後)で推移していた。FSR無しでもfpsが倍に跳ね上がる古井戸餅、歪みねぇな? 

上の画像はどちらも350W・65℃付近で張り付いているので、パワーセーブは上手く行っている事が判る。また、VRAM使用量は大体8〜10GBだったので、4K最高画質でもそんなもんか?という気がしなくもない。

RTX3060との比較

4K最高画質ネイティブだと流石に遊べないレベル

RTX3060だと、4K最高画質設定だと20fps前後に落ち込み、流石にカクついて遊べないレベルまでパフォーマンスが落ちる。まぁ、旧世代のミドル帯グラボだしなぁ。

4K高画質・DLSSオン

ただ、設定を4K最高画質→4K高画質&DLSSオンに変えると60fps付近をウロウロするようになる為、RPGである龍が如く8は割と普通に遊べてしまうレベルに。

RTX3060最強説はこういうところなんだよね。メチャクチャ良い画質さえ求めなければ、そこそこ。パフォーマンスで何でもこなしてくれる。しかもファンの音も静かだしね。

結論:手放すには惜しいグラボ

今回は勢い余ってショップに売りに行く手前まで行動を起こしてしまったが、RadeonRX7900XTXは扱い方が難しいが実力はやはりあるし、熱問題もやりようによっては対処可能という事が判りました。

個人的にはSSDを焼き尽くすレベルの爆熱が軽く絶望要素だったんやが、そこを抑えきれたのはひとまず安心。ただ、SSDが52℃ってのも決して低い温度じゃないので、油断は出来ないといった感じかなぁ…。

何にせよ、今回の件で200Wでハイエンド並の性能を出すRTX4070superが輝いて見え始めたのは間違いなく、高性能でも爆熱には爆熱なりの問題が色々生じる事が判って色々学びになりました。

これからもよろしくな、7900XTX。

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