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ゲームレビュー:vigil the longest night

台湾発のゴシックホラーアクション

ブラッドステインドに続くメトロイドヴァニアゲームを探している中で、セールで1000円位だった本作を見つけて購入。

全体的に陰鬱な雰囲気が漂うダークファンタジー世界。

台湾のインディーゲームらしく、日本語訳が微妙な感じで、なんとなく雰囲気を察しながらストーリーを進めていく感じである。

事件の発端からして不穏な空気が漂う。

アクションの出来は悪くないが…

最初の方はかなりサックリ死ぬので、魔界村みたいな死にベルトアクションゲーなのかな?と思っていたが、ちゃんとレベル上げを行う事で徐々に光明が見えてくる辺りが、ちゃんとRPG要素があるキャッスルヴァニアだなーという感じ。

スキルツリーで好きな武器技を強化できる

レベルが上がるとスキルポイントが得られ、武器スキルを習得していくという良くあるシステムだったが、実際にはあんまり役に立たないスキルも多かった。また武器の種類も剣以外にも斧やら双剣やら弓やらがあるのだが、1レベルにつきスキルポイントは1つしか手に入らない為、基本的には武器を一系統に絞って、かつ威力アップ系のスキルを中心に鍛えていく事になる。(2週目なら違う武器に割り振っても良い)

アクション自体はスムーズにヌルヌル動くし、モッサリした感じもなく操作しやすい。

シナリオがマジわかりにくい

ストーリーはメインシナリオとサブシナリオが断片的かつ並行して進行するわけだが、そもそもテキストも日本語訳が妙で話が把握しにくく、またどれがメインシナリオでどれがサブシナリオなのかも分かりにくいというのが本作最大のネック。

マップがかなり膨大なため、誰が何処にいた…とか、次に向かうべき場所がしばしばわからなくなる。

マップが広いので探索アクションとしてはかなりやり応えがあったが、もうちょい具体的なTo DOリストは欲しかったかなぁ。あと、セーブ地点のワープ機能は地図から選べるようにしてほしかった。

登場人物達の会話もなんとなく断片的で、本筋のお話は微妙にわかりにくい。陰鬱な集落に何が起きていて、何が怪しいのか?なんとなく推測しながらのプレイとなった。

BGMや世界観など、基本的な素材は良いが…。

前述の通りストーリーや人間関係はイマイチわかりにくいが、基本的な素材はそう悪くない。
「夜が明けない」
「全体的に陰鬱」
「主人公は夜警と呼ばれる衛士」
というパーツから、色々想像しながらのプレイも可能だが、疫病や洪水など、断片的にシナリオに関わってくる不穏ワードがさらに重苦しさを助長してくる。

そもそも全体的に画面が暗い訳だが、特にこの陰鬱な世界観を演出しているのがBGMで、よりダークでスローテンポなBGMから、エッジの効いたアップテンポなアクションシーンのBGMまで色々雰囲気を出していて、実際にいい味を出していたように思う。

初期のキングスフィールドみたいな荒削り感があり、ツボに入ればハマる作品かと思った。

後半になるに連れて加速度的に楽しくなる。

一応攻略サイトでサブクエストのやり残しがないかなどを確認しながらプレイし、大体21時間でクリア。

最初はメチャクチャ死にまくりな為にビクビクとしたプレイが続きましたが、数々のボスを倒すにつれて二段ジャンプや空中ダッシュ等の小技が徐々に増え、それに伴って探索の楽しみも増してくるようになる。サブシナリオを補完する為にせっせと探索を繰り返し続けてたら、最終的にレベル75まで上がってしまい、後半に行くに連れて難易度は下がる印象で、ラスボスも割と楽勝で倒せる事ができました。

ハッピーエンド…だったのか?

シナリオがかなり謎が多い為色々引っ掛かる部分もあったが、荒削りながらアクションゲームとしてはしっかり及第点なレベルで、それなりに良作と言えそうです。

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