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分析癖

納得できる時はいいんだけどね。

この前やった恋愛診断で、こんな結果が出た。「彼氏を分析してみようとする。」って。いや、それなーーー!!!と思った。好きな人に限らず仲の良い友達に対しても、あれこれ考えてまとめて、「あの子はこういう子だよね」と勝手に結論を決めて、自分の中での立ち位置を定めようとする。それが私にとっては愛なんだけど、ちょっと間違えると傲慢であったり、最悪すれ違いを生んでしまったりするのかもしれない。

この傾向は、大学に入ったばかりの去年の春にはっきりしていて、実際あまりよろしくない結果を招いた。私は高校まである程度勉強が得意だったので、学校の授業で劣等感やうまくいかないもどかしさを感じたことがなかった。けど大学に入って、少人数クラスのある一つにフォーカスした授業では、私は全然ダメだった。いわゆる5教科の“お勉強”レベルでは並んでいるはずなのに、クラスの授業ではうまくいかない。5月ごろに公開された入試成績を見ると、すれっすれ合格だったことを知りさらに自信をなくした。それと同時に、私はよくない分析癖と決めつけを発揮した。

「あの子は賢くて課題もすぐ終わらせてるから、サボり癖のある私を敬遠しているかもしれない。」「あの子は私の発音が下手すぎて、聞くのがめんどくさくなっているに違いない。」「あの子は話す時めっちゃ暗いから、多分私のこと苦手なんだ。」とかまあ色々なことを結びつけた。

分析癖があるといって、今までずっとこんな感じで分析してきたわけではない。ただ去年の春は、その時抱いていたその集団に対する劣等感や不安が、悪い方向の分析を導いてしまった。その結果、私はテキトーに愛想よくするくせに、授業が終わると爆速で家に帰り、だべりに参加せず、遊びにも参加しなかった。「クラスおもんない」って勝手に決めつけて。

まあそんな頑固な私を、ちょうど良い無関心と優しさを持って排除しなかったクラスの子たちのおかげで、今はどうにかやっている。あとは、私もこの分析が見当違いだって、時間の経過とともに気がついたから。真面目なあの子は私を心配してくれるし、上手なあの子はconfidenceが大事だと言っていたし、暗いあの子は後々めっちゃ心を開いてくれた。「カラスミちゃん、春めっちゃすぐ家帰ってたよね?笑」と言われた時は、なんか色々間違えてたな〜と思った。

自己開示ってお互いの問題だから、私が勝手に相手を決めつけて閉ざしちゃうと、当たり前に向こうも閉ざしちゃう。私が間違いに気がついて切り替えた途端、一気に仲良くなれて、間違いを正す以上に良いところも知れて。だからはじめのうちは、分析癖はぐっと堪えて、まず自分を知ってもらおうとすることが大事なんだなと思っている。

とは言いながら、マッチングアプリではこの分析癖を存分に発揮してしまったわけで。対男性でそれを我慢するのは、今の私にはまだまだ難しそう。


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