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夜型とかコミュ障とかADHDとか

昼型の人と夜型の人、これは後天的なものではなく遺伝で決まっているのだ〜という話を以前にしたことがあります。多くの人がなんとなく体感的に分かっていたことが、後から何らかの研究結果をもとに立証されるというのはよくあることです。

どうしてだか、不幸なフリをするのが好きな人がいる。世の中は昼型の人間を中心にまわっている。夜に寝て朝起きる。そして、社会的な営みは日中におこなう。これが基本だ。とすれば、夜型の人間というだけでハンディキャップを背負っていることになる。にもかかわらず「実はオレ夜型なんだよね」と自称する人が後を絶たない。夜行性ってなんだかカッコいい感じもするし。しかし、ファッションのように弱点(?)を演出するのには理由がある。①夜型だから、多少パフォーマンスが劣っても仕方ないよね、許してよね②夜行性だけど日中頑張っちゃってる自分、すごくない?すごいよね?と、弱さを盾に自分を守っている。

自称コミュ障や自称ADHDなども同じ。本当に困っているのであれば、決して人前で弱い部分を晒そうとはしない。僕は発達障害の診断を受けているけれど、人前で言わないのはもちろん、会社にも申告していない。単純にデメリットでしかないことを分かっているから。昨今はファッションで発達障害の看板を背負っている人も多いため「ああ、お前もか」と呆れられるのも癪だ。また、現代では発達障害の認知度こそ高まったものの、依然”弱者”としての認識が強いように思う。それを個性として受け入れてくれる社会、ないしはコミュニティに属していない限り、あえて告白するのは「弱者だから優しくしてね」という圧力をかけていることに他ならない。そんな気遣い求めてない。だから、声の大きいファッションADHD達を傍目に、ガチのADHDはそれをひた隠し生きていくしかない。

先日、友人と話していた時に生活リズムの話題になった。その時「最近は年齢のせいか、夜更かしできなくなってきたわ〜。夜型なんだけどなあ」と言われて少しモヤモヤしてしまった。夜型は夜更かしをしようと思ってしているのではない。気づいたら朝になっているんだ。しかし、彼に悪気などない。というか悪くない。こんなひねくれた捉え方をする僕がメンドクセー奴なのだ。マイノリティな個性の本当につらい部分は、社会的にハンディキャップを負うことよりも、理解されない・受け入れてもらえないことなのだろうなあ。

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