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初めての書き込みを覚えているか

初めてネットに文字を発信したのはいつだろう。どんな文章を書いたんだろう。思い出せない。99%の人は、自分が初めてネットに放った文字列を覚えていないでしょう。友人と初めて交わした会話を覚えていないのと同じだ。「初カキコ…ども…」くらい強烈な処女作でもあれば別ですが。まあ、件の人物も本当にそれが”初カキコ”なのかどうか、知る由もありませんけれど。

これまで僕は約20年間、ありとあらゆる文章をネットの海に放ってきた。いったい何字になるのだろうか。何万字、あるいは何十万字、だったりして。少なくともこの10カ月くらいは、僕の「総出力字数」に大きく貢献していることでしょう。毎日noteを書いているからね。1投稿140文字が上限のXではあまり稼げない。

ネットに情報を発信するということは、自ら言質を取られにいっているようなものでもある。「自分がいつどんな発言をしたか」が克明に記録されているのだから。僕の場合、長い年月をかけて大量の文字を残しているわけですが、必ずしも文字量の多さがリスクを高めるわけではない。仮に「明日◯◯(著名人の名前)を殺します」とSNSか掲示板にでも書き込めば、たった10字前後の文字数で人生を棒に振ることができる。言葉は凶器。凶器である以上、自分にに向ければ己を滅ぼすことだって容易いのだ。

そこまで過激な発言こそしていないものの、僕だって約20年の歳月を経て大量の文字をネットに記録してしまっている。仮に僕が超絶有名なインフルエンサーになって、アンチの数も程々にいたとしましょう。であれば、きっと僕が過去に残したヤバげな発言が掘り起こされるでしょう。事前に自分で証拠隠滅をするという手もありますが、もはや自分でも見つけられないほどネットの奥底に眠っているものも多い。そういえばそんなことも書いたっけ、というものだらけだ。

有名人が10年前のツイートなどを発掘されて晒されているのを見るとゾッとします。よほどの内容でない限り「そんな昔の発言を掘り返してやるなよ…」と同情する声の方が多い気もしますが。近年では「音も出る神」と評判のHIKAKINでさえ、過去のツイートを掘り起こされて即削除しているというのだから。僕なんて叩けば埃まみれでしょう。

これだけネットが普及した現代、もうどこで誰が見ているか分からない。僕はそこまでガチガチに対策をしているわけではないので、もしかすると会社の人にXやこのnoteがバレているかもしれない。いえーい見てる?まあ、さすがに紙のように薄い確率でしょうけどね。しかし、そのくらいに意識を高めておいて損はないはずだ。いつ何時寝首をかかれるか分からない。インターネットはオルウェイズハードモードなのだ…。

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