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絶滅危惧種 24時間営業のゲーセン

久々に音ゲーで朝活をしました。なんだかんだ僕のルーツの1つですし、半生に大きな影響を与えている。なので、音ゲーについて語り始めるとキリがない。さすがに1記事では収まり切らなくなるので、今回は「24時間ゲーセン」にテーマを絞ってお話ししてみましょう。

僕が今日行ってきたのも24時間ゲーセンです。なにせ朝8時に入店してますからね。通常のゲーセンは基本10時オープン、早い店舗で9時というのが相場だ。ゲームセンターが夜中にも営業するというのは、実はけっこう難しい。もちろんコスト面の問題もある。ただでさえ夜中なんて客が少ないのに、ギラッギラに光を放ち特大ボリュームで音の鳴るゲーム筐体を何台も稼働させ、更に店員も配置しなければならない。明らかに光熱費や人件費がかかりすぎる。しかし、それ以上に法的な問題があるのだ。ゲーセンやパチンコ店は風営法に基づいて営業しています。なので、基本的に深夜の営業はできない。ではなぜ世の中には24時間営業している店舗が存在するのか?実は、法の抜け穴をかい潜る策略があるのだ。24時間ゲーセンに行ったことのある人ならイメージが湧くかもしれないが、店内にはゲーム筐体が置かれている他、妙なスペースが存在する。飲み物はもちろん、カップ麺やお菓子、パンが売られている自販機が設置され、それらを飲食するためのイスとテーブルがある。勘のいい人はもうお分かりかもしれない。食べ物と飲み物、そして食事をする空間を提供することで「ここは飲食店なんやで〜」と主張することができてしまう(らしい)。

じゃあゲーセンの中に自販機1台と椅子&テーブルを1セット設置すれば夜中も営業できるのか?というと、そういうわけにもいかない。飲食店であると主張する以上、そんなしょぼい設備では無理がある。「ゲーム筐体が店舗内に占める面積は◯割まで」という決まりがあるのだ。それゆえ、0時を回ったあたりで店舗内の一部を”閉めて”しまう店もある。筐体の電源を落とし稼働していない状態にすれば、そこは何もない空間とみなされる。そうすることで、店舗内におけるゲーム筐体の占有面積は相対的に小さくなる。

24時間営業のゲーセンはそういうカラクリで成り立っているのだ。法的に問題がないからといって今後も安泰かというと、なかなか難しいだろうなと僕は思います。そもそもゲームセンターは斜陽産業です。特にアーケードゲームを中心とした業態は致命的でしょう。ここ10年でも数々のゲーセンが閉業していくのを見てきました。コロナの煽りも相当にでかいことだろう。ただでさえそんな状況なのに、通常のゲーセンよりも維持が困難な24時間ゲーセンが今後も生き残れるかというと、茨の道であるに違いない。絶滅危惧種なのだ。20年後あたり、国内には片手で数えられるくらいしか24時間ゲーセンが残っていないかもしれない。だったら今行こう、行けるうちに行こう。深夜のゲームセンターは、夢以上に夢を感じさせてくれる夢の空間なのだ。

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