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サウナ ととのいの難しさ奥深さ

今日は行ったことのないサウナを開拓してきました。行ったことのない場所に行くのはいつだってワクワクドキドキできて、それだけで十分に価値がある。

今日行ってきたのは「極楽湯」というお風呂屋さん。チェーン店みたいですね。初めて聞く名でした。どうやらホロライブとコラボをしているようだ。フロライブだってさ。館内のいたるところにコラボのポスターやポップ、のぼりがあって、なかなかお金のかかった・・・ではなく、熱のこもったコラボなんだなと感じました。僕は食べませんでしたけど、食堂ではコラボメニューも充実していました。

サウナに入ってぼーっとしていると、ふとあることに気づきました。サウナの中でかかっている音楽、どこかで聴いた覚えがある。サウナ内で音楽がかかっていることは珍しくないが、どうもクラシックやヒーリングミュージックとは違う・・・なんだ、なんなんだ。思い出せ〜と唸っていると、ピカンときました。こ、これはホロライブだ。ホロライブの楽曲だ!といっても、彼女らがルンルンノリノリで歌っている音源ではありません。そんなものを流そうものなら、往年のサウナファンであろうご老輩たちが洒落臭いと憤ってしまう。サウナで流していても問題ないよう、アコースティックverのインスト(ボーカル無し)だ。ふふふ、これならばご老輩どころか、ホロライブを知らない者は全く気づかない。なるほど、なかなか粋な計らいではないか。公共の場特有の緊張感と、まるで自室にいるかのような安心感が共存している。僕はそんな貴重な体験をひっそり楽しんだのでした。

しかし、どうも「サウナでととのう」というのは一筋縄ではいかない。サウナに入って、水風呂に浸かって、最後に椅子に座ればいいんでしょ、なんてシンプルなものではない。サウナ、水風呂、外気浴の環境は店舗によって異なるし、その日の自分のコンディションもまちまちだ。そして、これは僕特有かもしれないが、初めて行く店舗はととのいにくい。おそらく理由もわかっている。初めて行く店舗はサウナ、水風呂、外気浴の場所や店舗独自のハウスルールなど、勝手がわからない。加えて僕は目が悪いので、浴場ではかなり困惑する。そして、サウナが混んでいるとパニックに拍車がかかる。1番の焦りは、外気浴の場所が埋まっていないかどうかだ。やはりサウナーたるもの、サウナ→水風呂→外気浴→サウナ・・・の循環を自分のペースで滞りなく進めたい。特に僕は外気浴が大好きなので、サウナに入っている間は外気浴の椅子が埋まっていないかどうか気掛かりで仕方がない。水風呂を出て、さぁこれからという時に椅子が埋まっていては心底落胆する。ご褒美を目の前に「待て」をされている気分だ。そして、待てば待つだけ身体はととのいから遠ざかっていく。そんなわけで、円滑にサウナ水風呂外気浴を回せるかどうか不安な環境ではソワソワする。特に初めて訪れる店舗は尚更だ。そして、心が落ち着かない状態ではととのえない。安寧の地で己の全てを預けられる状況でこそ、脳は意識を飛ばすことを許しととのうことができるのだ。それでも僕はサウナの新規開拓は続けます。1回目ではととのえなくても、また来たいと思える店舗であれば2回目以降があるのだから。それに、僕はサウナやととのいが一筋縄でいかないところが好きなのだ。今日はどうだろう、いやどうも違う、最近あまり寝れていないからかな。などと、自分自身と向き合う時間になるからだ。僕は人一倍気にしぃなので、普段は無意識に周りばかり気にしているのだろう。だからこそ、サウナの間くらいは自分と向き合いたい。もしサウナがいつも同じようにととのうことができるルーティン作業となったら、そんな奥深さはなくなる。もしかすると、ここ数年のサウナブームはネット社会に辟易した若者たちのカウンターカルチャーなのかもしれないね。

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