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雨ときどき気分

今朝方から雨。正午をまわった今もなお断続的に降り続けている。パラパラと降ったかと思えば、途端に土砂降り。また止んでは降って、の繰り返し。やっぱり僕は雨が好きだ。澄み切った空に燦然と輝く太陽もまた清々しいものですが、今日のように陰鬱な気分の日は、できれば天気にもテンションを合わせてもらいたい。曇りや雨だから気分が下がっている可能性も否めませんが、ニワトリが先か卵が先か。結論は出ません。

一般的に、晴れの日を「天気がいい」雨の日を「天気がわるい」と言う。であれば、多くの人にとって晴れの日の方が好ましいということか。年間を通してみれば晴れの日の方が多いのだから「天候が不安定」とか「天気が崩れる」ならまだ分かる。「天気がわるい」と断じられてしまうのは、雨の日が少し気の毒な気もする。

僕の住む石川県は、年間の降雨日数が全国トップレベルです。雨の日が多い、ということ。確かに、幼少期を振り返ってみると、イベント事が天候に左右されることは多かった。体育のプールは半分くらいが雨で潰れたし(プールが苦手だった僕は心の中でガッツポーズ)、遠足、運動会も何度か流れた覚えがある。

東京に住んでいた頃はとにかく雨が疎ましかった。買い物に行くにも、バスや電車に乗るにも、街の中を移動するにも、基本的に徒歩だから。傘を差しても髪、服、靴は濡れるし、常に傘を持ち歩かなければならないのもダルい。それでも雨の滴る音、東京というコンクリートジャングルに染み渡った雨が気化して発せられる独特のニオイは好きだった。

さんざん「うわ雨かよ」と煙たがっておきながら、今更「雨ちゅき♡」と言うのはあまりに都合が良すぎやしないか。よし、では擦り寄りすぎず、適度な距離を保とうではないか。なあ雨よ、確かにお前の奏でる音は素晴らしい!が、お前がやって来ると頭痛が起こるんだ。低気圧頭痛というやつな。それに、空が暗いから気分も落ち込む。洗濯物は干せない。良いところもあれば、良くないところもある。まあその判断基準も人間の価値尺度に基づいたものだが…。とにかく!今後もよろしく頼む、とだけ言っておこう。

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