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任天堂ハードのデザインをどう見るか

自室を片付けていたら、NINTENDO 64(ロクヨン)が出てきました。改めて素晴らしいデザインをしているなと痛感いたします。僕が2〜3歳の頃にクリスマスプレゼントとして買ってもらったものですが、いやはや、クリアブルーを選ぶとは我ながら良いセンスをしております。スケルトンのデザインが時代を象徴しているところもお気に入りです。あの頃は半透明のものが多かったなあ。
僕がロクヨンのデザインを優れていると感じるのは、やはりゲーム機にはオモチャであって欲しいという願望があるからです。ロクヨンのデザインには、ハード本体にもコントローラにもふんだんに曲線が取り入れられ、まるで宇宙船のようです。コントローラの差し口なんてミサイルでも飛び出してきそうで、こうなるといよいよ宇宙戦艦ですね。子どもはモノを目で見るだけでなく、手で触るなど触覚を通して脳が刺激されるそうです。ロクヨンみたいなワクワクするデザインをしていたら、子どもも思わず食指が動いてしまいます。
さて、任天堂の現行ハードは言わずと知れたSwitchなわけですが、そのデザインにはかつてのようなオモチャ感がほぼありません。無駄をとことん省き、軽量化、コンパクト化によってとてもスタイリッシュな見た目をしていますね。唯一オモチャっぽいところを挙げるなら、ジョイコンにカラーバリエーションがあるところですかね。それもそのはず、今では子どもだけでなく幅広い世代がゲームで遊びますし、ターゲットは国内に留まりません。となると、あらゆる層に受け入れられる普遍的なデザインを採用するのは当然です。任天堂が企業として大躍進を遂げた一方で、ゲームがどんどん子どもたちだけのオモチャではなくなっていったことに少し寂しさもあります。なので、ニンテンドーラボやマリオカートライブホームサーキットは個人的にはとても嬉しかった。任天堂はちゃんとオモチャを作ろうとしているんだなと感じられました。
ソフトの面でいえば、任天堂は今も昔も変わらぬ面白さがあります。Switchでリリースされているインディーズゲームを遊ぶと、いかに任天堂のゲームが高品質なのか思い知らされます。もちろん、インディーゲーにはインディーゲーの良さがあることもわかっています。


余談ですが、かつての任天堂はこういうブラックジョークもご愛嬌でしたね。今ではなかなか見せてくれませんけど。
それでも、Splatoonにバックトゥザフューチャーをオマージュした要素を取り入れるなど、遊び心は相変わらず健在です。いつまでも僕たちを子どもでいさせてくれてありがとう。マリオの新作も楽しみです。

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