地震で生まれた心のスキマ

元日の地震以降、気持ちがピリついているのをひしひしと感じています。身体的な疲労はそれほどでもないつもりですが、メンタルへの負荷はかなり大きいようです。最も大きく揺れたM7.4の地震の時は死を覚悟しました。これまでの人生で死を覚悟した瞬間は何度かありますが、今回もそのうちの1つでした。自然は容赦がありません。人間が死なないように適度な揺れで勘弁してやろう、などという気は一切ありませんからね。改めて自然の脅威が身に沁みた瞬間でした。「あ、死ぬわ」と瞬時に感じるには十分すぎる恐怖。その後も小さな揺れが何度も続き、そのたびにあの大きな揺れがフラッシュバックするのです。これがなかなかのストレス。そのため、ささいなことで結構イラついてしまいます。お酒を毎晩飲んでいる影響で、近頃は身体の調子もあまりよくない。二日酔いこそしないものの、日中は手足の指先、肩、二の腕あたりが浮腫んでいて痛い。痛風みたいな感じでしょうか。お酒は睡眠導入のために飲んでおり、べつに美味いとも感じないので控えようと思います。

さて、そんな心身ともに参ってしまっている僕ですが、最近はもっぱら「笑ゥせぇるすまん」を観ています。もともと好きな作品ではあるのですが、いまYouTubeでかなりの数のエピソードが公式から無料公開されているので、つい観てしまう。1話完結で、毎話10分程度なので気軽に観れるのもポイントだ。スペシャル回は20〜30分ほどありますが。そういえば、アニメの「スペシャル」って最近あまり聞かなくなりましたね。「大晦日だよドラえもんSP」とか、今もやっているんでしょうか。まあそれはさておき、「笑ゥせぇるすまん」を知らない方のために簡単に大筋を説明しましょう。ストーリーはオムニバス形式で、主人公は毎回異なります。彼、彼女らは生活のなかで不安や悩みを抱えており、その”心のスキマ”を埋めるため、笑ゥせぇるすまんこと喪黒福造が現れるのです。喪黒は悩める子羊たちに悪魔のささやきをします。お金は取らず、ボランティアという体で一時の安らぎを提供するのです。そして、客が調子に乗ってハメを外したところで報いが訪れるというパターンのブラックユーモア作品です。「タダほど高いものはない」をこれでもかというほど痛感させる物語の数々。しかし、毎度ターゲットになる男女はいずれも心にスキマを持っているわけですが、同時に弱さも持っているのです。そのせいで、大半のエピソードはバッドエンドに終わります。一部例外もありますが…。今の僕など、喪黒福造のカッコウの標的でしょうね。「新年早々なーに暗い顔してるんですか。わたしがとっておきの解決策をご提案させていただきますよ。」なんて言われた日にはホイホイついて行ってしまい、果てには「ドーン！」されるのでしょうね。みなさまも”心のスキマ”にはくれぐれもお気をつけください。