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成功ばかりしていても未来が不安になるだけ

想像力ってのはなかなか侮れない。イマジネーションと言うとふんわりした表現ですが、要は先を見通す力だ。スピった話をしているわけではない。自分の知識や経験をもとに未来を予測するという、極めて現実的な話だ。とはいえ、先のことなど誰にも分かりっこない。明日交通事故にあって死ぬ可能性も、突然隕石が飛来してきて地球が消滅する可能性もゼロではない。けれど、先のことを考える時にそういったイレギュラーは考慮しない。イレギュラー…不規則。そう、僕たちは普段は規則的な生活を送っている。朝起きて、仕事をして、風呂に入って、夜に寝る。それを何十、何百と繰り返しているわけだ。であれば、これまでの規則をもとに考えると「明日交通事故に遭って死ぬ可能性」よりも「今日までと同じような1日を送る可能性」のほうが高い。そうやって少し先の未来を予測しながら僕たちは生きているんだ。

一体なぜそんなことをするのか。先の見えない道を歩くのは不安ですからね、足元を照らす明かりだけでもほしいものだ。その理屈で考えると、先を見通すためにいろいろな経験をしておいたほうがよい。「コレをやったら大体こうなる」というパターンを把握しておけば、とりわけ失敗することに対しての恐怖心が和らぐでしょう。

大人になると多くの人が生活の不安、老後の不安を抱える。そして、生計を立てたり貯蓄をしたりするために嫌でも仕事をしなければならない。辞めたくても怖くて辞められない、という人も少なくないでしょう。しかし!!僕はこれまで数々のバックれ経験があるので、辞めることには慣れている。恥ずかしげもない堂々とした口っぷりがいかにもバックラーらしいでしょう。もちろん、辞めることに微塵も恐怖を感じないのかというと、そうではない。さすがに不安はある。けれど、辞めた後どうなるのかは大体分かっているので、普通の人よりかは楽観していると思います。誰しも未経験のことに対しては過剰に不安になりますからね。案外、辞めたってそんなもんですよ。職を失った自分がそこにいる、ただそれだけ。当たり前が存在するだけで、それ以上のことはない。

フリーレンだって言っている。魔法ってのは想像する力なんだ。自分が想像できないことは、魔法として発現させることもできない。ファンタジー作品ですが、言い得て妙だ。現実世界にも通ずるところがある。近い未来、果ては遠い将来を予測する想像力は”魔法”なんだ。心を落ち着かせる魔法。その力を強めるためには、先にも書いたように色んな経験や失敗をするしかない。魔法ってやつは奇跡じゃなく、陰の地道な努力がモノを言うのさ…。

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