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マックのポテトは注文後いつ食べるか

たまにはくだらない話でもしましょうか。コロナ禍をきっかけにテイクアウトが可能な飲食店はかなり増えた。持ち帰りができるということはデリバリーもできるということで、Uber Eatsとの相乗効果もあったでしょう。なんとラーメンまでも持ち帰り可能になったのだから、あの時は驚いた。...でもよく考えたら、昔から出前の定番といえばラーメンか。岡持ちの中へ器に盛られたラーメンを入れてチャリを漕ぐ。これって実はかなりビックリ人間な所業なのではないか?だって汁物ですよ、しかも麺類はノビるので事は一刻を争う。そんな高度なテクニックによって運ばれた食事は、今も昔も文字通り"ご馳走"でしょうね。

ところで、マクドナルドという巨大組織をご存じだろうか。日本においては”hamburger”なる舶来品で世を震撼せしめているのですが、僕もすっかり海の向こうの味に魅了されております。そして、マクドナルドにて販売されているフライドポテトは、レントゲン博士も仰天の鮮度半減期を持つことでも有名だ。とにかく劣化のスピードが速い。「早い」ではなく、あえて「速い」という表現を使いたくなるほどに。さきほど、ラーメンはノビるから云々と言いましたが、もはやその比ではない。レジ横にて提供されたポテトを持ち、席に移動するまでの間ですら味が落ちる。可能ならポテトを揚げているフライヤーに直接手を突っ込んで食べたいくらいだ。とにかく出来立てから1秒でも早く食べねばならない、RTA走者向きのパワーフードなのだ。

あろうことか、僕はこのポテトを専らテイクアウトします。田舎に越してからはドライブスルーで優雅にテイクアウトします。車内にマック臭が充満するので全然優雅ではない。食への拘りが並々ならぬ知人がいるのですが、彼もマックをテイクアウトするという。ただし、商品を受け取ったら車内で即ポテトを口に放り込むそうだ。この点が僕とは違う。僕は味が落ちようとも、自分が落ち着ける環境、すなわち自室で食事を摂ることを優先します。好きなアニメや動画を見ながら食べたい、というのもある。けれど彼は食に関してストイックだ。状況は問わず、料理が1番美味しいタイミングで召し上がる。シェフもニッコリご満悦でしょう。

料理が作られた後、いつ食べるか。タイミングは人それぞれだ。しかし、どんな料理も時間が経てば劣化する。僕がマックのポテトを泣く泣くテイクアウトするように、やむを得ぬ事情がない限りはなるべく早く食べた方がよいでしょう。ポテトに関しては、その劣化スピードがさらに速まり、光速をも凌駕して、いずれ時を超えるフライドポテトになることを密かに願っています。

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