第104号『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜を語ろう』
各漫画アプリで読めるウェブトゥーン作品増えましたね。毎日新作読んでいるけど追いつかないぐらい掲載されています。そんな中でも今日はこの作品の話がしたくなったので少しばかりお付き合い下さい。
『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』
一人でも多くの人に読んで貰って、沢山の人とこの作品について語りたいので最新話まで読んだ感想と考察、あと推論を入れたこの先の展開について書いていこうと思います。
とりあえず何も言わず無料で3話まで一気読み出来るので読んでみて下さい。そして、ウェブトゥーン作品(縦読みマンガ)で「現代バトルファンタジー作品」を読みまくっている人はこう思ったんじゃないでしょうか?
「またこの展開かよ!」と。
そう思えた方、流石と言っておきましょう。めちゃくちゃウェブトゥーンを読んでいる人だという事がわかって嬉しいです。だからこそ、そこで切らずにさらに先へ読み進めて欲しいんです。
そうなんです。『俺だけレベルアップな件』が爆発的な売上げで、大成功してからというもの、ウェブトゥーンでの俺TUEEE系を含む「現代バトルファンタジー作品」は他に類を見ないほど増えており、その殆どの作品は、物語の冒頭導入部分がとてもよく似た展開になっています。
例えば「現代バトルファンタジー作品」なら”ある日突然、現世と異世界が繋がってしまい、異世界からの驚異に対抗すべく~”といった具合に。
日本の異世界転生作品だと”ある日トラック事故に巻き込まれ、気付いたら異世界へ”の流れくらいの自然なノリです。ある意味物語導入テンプレートだといっても良いかもしれません。
そしてそこから、その漫画独自の路線に進んで行く。一本の木からその先の枝が無数に枝分かれする様に、物語が分岐しその作品を形作っていく、ウェブトゥーンはそういう形式をとっている作品が多いように思います。
日本じゃありえませんよね?『鬼滅の刃』がヒットしたからといって第二、第三の『和製ファンタジー作品』で覇権を狙うとか。題材も「刀」を使って「鬼」を狩る系統の作品で狙いに行ったりはしません。
ここが日本の漫画作品と韓国発であるウェブトゥーン作品の漫画作りの違いかなと思っていて、だからこそ序盤で物語を「ありきたりな物語だ」と切ってしまうのは勿体ないかなと。
個人的には好きな料理の食べ比べみたくて自分は楽しんでます。
だからこそナンバーナインのWEBTOONスタジオ「Studio No.9」が立ち上がった時から期待していました。本編を最新話まで読んで思ったのは、あえて冒頭の物語導入部を上記で述べた、ウェブトゥーンにおけるスタンダードな作りにすることで、本場ウェブトゥーンに同じ土俵で真正面から殴り合いを挑む気だ!と気付き、思わず拍手したくなりました。こういう『バキ』っぽさ好きなんですよ。
だからこの漫画を色んなジャンルのエンターテインメント作品好きな人に薦めたい、そして感想を聞きたい。
例えば特撮好きにな人にお薦めするなら『仮面ライダー龍騎』好きな人、アニメ好きな人にお薦めするなら『魔法少女まどかマギカ』『結城友奈は勇者である』『Fate//ZERO』好きな人といった具合に。
いやいやいや、これらの作品とどう関係あるの?と思われる方もいるでしょう。しかし物語を読み進めるほどに上記作品との共通点があるので、これらの作品を楽しめた人なら間違いなくお薦めできます。
【神血の救世主お薦めポイント】
手に汗握る能力者達の異能バトル
この作品には、試練を得て異世界の高位存在と契約し、契約主の能力の一部を行使出来る「プレイヤー」と呼ばれる者たちが多く登場します。
かくいう主人公であるスバルもその一人。彼が得た能力は血を自由自在に操れる”化血操血”はチート能力と言っても差し支えない力です。そして、手にした力はこの世界にて最高ランクと呼ばれた金扉級プレイヤー以上かもしれない・・・そんな展開が来たら、この先はどうなるのか?と気になりはじめ、読み始めたら気になるストーリーが目白押し、これはもう読み続けるしかない!と一日づつ待てずに課金して一気読みしてしまい次回更新まで間が空いてしまう事に。だからその期間を使って神血読者を増やしてしまおうと下心全開でこの漫画の紹介記事を書いてます。最新話まで読まれた方、誰かツイッターのスペースで神血話をしませんか?
主人公が得た能力”化血操血”について
血液を操る能力と言うのは我々の業界の間だけではなく、フィクション作品(漫画・アニメ・ラノベ・ゲーム)の中では、割とポピュラーな能力だったりします。
血液を武器に使うとか、浪漫ですよね。例えば少年ジャンプ作品で挙げるなら『アンデトアンラック』、『僕のヒーローアカデミア』、『呪術廻戦』、そして今度アニメ化する『チェンソーマン』でも血を武器に使う能力者は登場します。あと同じく異世界を舞台にした作品で、血を武器に戦うといえば『血界戦線』が有名です。勿論、ジャンプ漫画だけでなくマガジン、チャンピオン、サンデーでも数えたらキリが無いぐらい血を武器に戦う作品あるのですが脱線しそうなので、その話はまたの機会に。
そうそう主人公の”化血操血”についてでしたね。
最初に得たチート級のスキルでありながら、回復手段が無い今は長期戦向きの能力ではないので状況に応じて戦わないと詰みかねない。そういうピーキーさがある能力の為、毎回強敵とのバトルの度にギリギリの戦いを強いられ、読んでいてハラハラします。
そして血を武器にする戦法はこの手の作品では大きく分けて2通りあります。
1.血液のそのものを凝固・変形させ武器化させる戦い方
『血界戦線』、『桃源暗鬼』、『DESTINY UNCHAIN ONLINE』等
2.血液を専用武器に吸わせ力を発揮する魔剣バフ型の戦い方
『BLOOD+』や『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』等
神血の主人公は一人で両方使える欲張りセットというね!その分、戦闘コスパの悪さというデメリットが付きまとうので、そこでバランス取ってる感じです。
そして、この虹の扉から得た2つ能力が際立って見落としがちですが、個人的には”主人公の本当の能力”はもっと別のところにあると思っています。
それは何か?
”命のやりとりという極限状況においても、常に行える柔軟な発想と思考力”
これです。
これが”化血操血”の血液のそのものを凝固・変形させ武器化させて戦う戦い方に更なる幅を持たせている気がします。ただ単に血液を武器化するだけでなく、液状化させロープにしたり、霧状にして煙幕にしたり、餅状にしてクッションにしたりと汎用性に富んだ使い方が出来るのは能力を偶然手にしたからではなく、元より持ってた主人公の性質もあってのものだと思っています。能力を使うのではなく使いこなす、それを無自覚にやってるだけで。
この本来の能力こそがこの漫画の面白さの本質であり、主人公の魅力でもあるのかなと。圧倒的な開きがある格上との戦いにおいても、僅かな糸口から生き残る方法を手繰り寄せるしぶとさ、見た目優しいのに精神的タフネスというギャップ。主人公の性質は『HUNTER×HUNTER』や『ジョジョの奇妙な冒険』といった異能力バトル漫画に共通する面白さ、能力の強弱だけでは勝負が決しない、手に汗握る駆け引きに持ち込む展開。ここが神血の救世主の一番お薦めしたい部分です。
また細かいHP、MP管理を必要とするマネジメント能力もあったりで主人公自己評価低いだけで隠れ有能スキル多くないか。
もとより異能力バトル漫画大好きなのでこの手の作品は殆ど読み漁っていますが、今まで読んだ漫画の中で最も汎用性に富んだ異能力ランキング1位は『HUNTER×HUNTER』に登場するモラウの念能力”紫煙拳”だと思っていました。しかし、”化血操血”も成長次第でそれに双肩をなす能力なるんじゃないかなと。
だからこそ、そういう異能力バトル漫画が好きな人にも読んでもらって感想を聞いてみたい、下記のリンクから1話読めますので是非。
長くなった為、神血の救世主語りその2に続きます。