クラウドストライクが初めて社債を発行

クラウドストライク(Ticker:CRWD)が2021/1/20、初めて社債を発行しました。

将来(近いことを願うばかり)、誰もが知っている優良企業になった際に「ああ、ハイイールドだった時代もあったな」、と振り返ることができるよう、自分用にメモしました。

どのくらいのスピードで投資適格級に上ってくるかも気になるところです。

1.条件

・リードブックランナーはJP Morgan Securities、Barclays Capital、BofA Securities、Citigroup Global Markets、Goldmansachs。

・調達金額は7億5000万ドル(ハイイールド債インデックスに組み入れられる最小サイズは1.5億ドル)

・クーポンは年率3%(スプレッド205bp相当)、無担保シニア

・資金使途は一般運転資金(ただし買収や設備投資を含む)

・額面100に対し、発行価格も100(Parで発行)

・起債に合わせて、Moody’sはBa2、S&PはBBを付与

・法定償還期限は2029年

・ただし2024年以降、当社判断で期限前償還することができる(多少のプレミアムを付けて買い戻すことになる。例えば2024年のMake whole call optionはT+50)

・また2024年より前に新株を発行した場合、社債残高の40%までを上限に、額面100に対して3%のプレミアムを付けて社債を買い戻すことができる(Equity Clawback)

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2.雑感

・スプレッド205bpは、米国BB格のスプレッド平均269bpに比べて良好

・平均的なBB格企業よりも良い条件で起債ができています(債券投資家にとっては割高)。

・Moody’sデータによるとハイイールド債の今後12カ月以内のデフォルト率は6%ですが、発行スプレッドが平均的なBB格より良好ということを鑑みるに、当社の1年以内デフォルト率は6%以下と市場で評価されていることだと思います。

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・しかし、ハイイールド債のクーポンが3%とは。。。本当に低金利で社債投資家はイールドを探すのが大変ですね・・・。


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